エロ率分析 (α)

〜分析結果サンプル〜


 Hong-Kong!!!

 表裏一体受けるは定めの反攻逆撃!

 笑い破り再逆転の天空街都!

 今や十二国志の第十三国! 分かちがたく離れがたく!

 Hong-Kong!!!




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 とりあえず油が跳ねるのでシャツとズボンを身に着けて、軽く料理をする。

 流石に生系の食材はダメになっていたが、幸いベーコンやハムなどはあったし、パンもあった――考えてみればケイを数日は匿っていたわけで、多少の食材はあるか。

 ともあれ台所を預かる身として、後で買い物には行かねばなるまい。


「俺もそのうち食わんでも生きて行けるようになるのかね……」


 師匠は仙人であるので、瞑想だけで生きていける――特に師匠の領域であるこの島であれば、ただ休むだけで生きていくだけなら十分可能だ。

 正確に言えば、霞を――天地の気を食って生きていくことになるのか。

 今の俺はむしろ燃費が悪い方だが。

 ともあれベーコンを厚めに切ってじゅうじゅう焼いて軽く焦げ目をつけてマスタードとハムと挟んで肉々しいサンドイッチ、……ピクルスあったな、と挟むと、もうこれほとんどハンバーガーだな。チーズもあったわ。ハンバーガーだ。よし。

 においに釣られてか、ぺたぺたと師匠の足音がした。


「…………」


 ぺたぺたと白い化物――あ、いや、シーツを頭からかぶった師匠が居間に入ってくる。

 きょろきょろと周囲を見回しながら、ずりずりシーツを引きずりながら歩いてきて、


「んんー…………」


 と、俺を見つけて、寝ぼけ眼で近寄ってくる。


「師匠、座って待ってて――」


 シーツの後ろに白いものが跡になっているのが見えた、っていうか精液じゃねえか! 後始末もせずに来やがったな!!!


「――おい師匠起きろ起きろ、漏れてる漏れてる!」

「んぇー……?」


 こてん、とか首傾げてんじゃねえよかわいいだろうがクソが。

 首の動きでシーツが落ち、白い肌と鎖骨が見えた。

 ムラッ、と来たが、いったんメシだメシ。

 ハンバーガーを作っていると、後ろから師匠が抱き付いてきて、背中ににおい付けのようにぐりぐりねちゃねちゃと顔を押し付けられる――ねちゃねちゃって、精液顔についたままかよぉ!


「クソがー……」


 やらかして後始末もせずに来たのは俺である。

 観念して師匠の好きにさせつつ、ハンバーガーを完成させ、沸かしていた湯でお茶を淹れる。


「ほら、師匠、いったん離してくださいますかね……」

「……ん」


 満足したのか、師匠は抱き付きを解除して、シーツを拾い――全裸か――体に巻き付けた。


「食べます?」

「……胎がたぽたぽで食えそうもないわ。茶だけいただこうかの……」


 そこまで出したっけ、出したな。飲ませたわ。と思いつつ。

 ハンバーガーと茶を盆にのせて、居間側に運び、椅子に座る。

 どこに座るかな、と思えば、当然のように、師匠は俺の膝の上に座った。


「……流石に茶は口移しはいらんぞ」

「いや、やる気はなかったですが」

「馬鹿者。素振りくらい見せんか」

「どっちだよクソババァ」


 頬をつねられた。


「ひはひんれふが」

「では骨を折ろうかの」

「ひゃめろ」


 ……座られた個所がじっとり濡れる。

 これ精液じゃねえかな。

 立ち上るにおいにちょっと食欲が減衰する。

 げんなりしつつ、ハンバーガーを食べる。

 膝の上の師匠が、もぞり、と動いた。

 師匠は滑るように机の下にもぐる。

 何をする気だ、と思うと、繊手がちんぽを握って来た。


「んぐっ」

「……食事を続けておれ。わしは、こちらをごちそうになるからの……❤」


 半分詰まったハンバーガーを飲み下しつつ、おい、と睨みつける。

 師匠は半分机の下に隠れながら、俺の脚を割り、顔をちんぽに近づけていた。

 上目遣いと目が合う。


「師匠……」

「……いいじゃろ?」

「……嫌じゃあないですけどね……メシはメシで食いたいんですが……」

「あむ」

「話聞けよぉ!」


 ぱく、と、萎えたちんぽの先端――亀頭をくわえられる。

 椅子ごと腰を押さえつけられて、立ち上がれない。

 舌が皮の中に入ってくる。

 丁寧に舐め清められている。

 ちゅ、じゅる、と吸われて、徐々に血が集まっていく。

 鈴口に舌が入った。


「む……!」


 思わず呻くと、師匠の目が笑った。

 手が竿をしごき始める。

 実際のところ、師匠の方も俺の弱点を知っているのは本当なのだ――俺の方から責めるとすぐダメになるだけで。

 こういう姿勢を取られると――抵抗が出来ないと、俺の方も情けない早さで射精しそうになる。


「く、ぬ……!」

「んふ……❤」


 ハンバーガーを持った手に油が垂れる。

 師匠の口が進む。

 亀頭を喉の方まで呑みこみ、そして前後する。

 上目遣いのまま、俺の弱点を確認している。


「くっ……!」


 意地になって背筋を伸ばし、ハンバーガーを食う。

 師匠の奉仕に熱が入る。

 腰が震える。

 金玉が上がってしまう。

 尻に力を込めて耐える。

 ハンバーガーは殆ど噛んですらいない。

 味も分からない。

 なぜ意地になっているのか自分でもよくわからないが、とにかく、我慢して――


「ん――んぶッ❤」


 師匠の口が、奥の奥まで――根元までちんぽを呑みこんだところで、それどころではなくなった。


「くっ、し、しょっ……!」


 とうとう食っていられなくなり、テーブルに手を落とす。

 油のついた手で師匠の頭を抑え込まなかったのは、最後の理性だった。

 師匠の口内に射精する。

 のように――吸うように動かれる、のではない。

 実際に吸い出されている。

 射精は普段以上に加速し、予想以上の快楽を送ってくる。

 師匠がどんな顔をしているのか、目をつぶってしまっているために、分からない。

 クソ、クソが、と、うめく。

 ずじゅる、と、最後の最後の一滴まで絞られて、くは、と息を吐く。

 ちょんちょん、と太ももをつつかれて、目を開き、師匠を見る。

 師匠は涙目で、口端から精液を零しながら、俺を見上げていた。


「…………❤」


 その口の中には、精液が溜まっている。

 師匠は目を細めて口を閉じ、こくん、ごくん、と、それを呑みこむ。

 そうしてもう一度口を開き、すっかり精液のなくなったそこを見せてくる。


「流し込まれんでも……うまく、飲めるようになってしもうたわ……❤」


 ……ふうう。と息を吐く。

 ハンバーガーを丸ごと口にぶち込んで無理やり噛んでごくりと飲み干して、詰まりかけたところを茶で流す。

 そして、シーツごと師匠を持ち上げて、寝室に戻る。

 師匠が首に軽く抱き付いてきて、密着してくる。


「……こ、これは、アレかの。効きすぎたというか……❤」

「わざわざ言われたいか」

「えぅっ……❤」

「エロくなりやがって。元からこじらせちゃあいたけどよ。なんなんだクソが」

「おぬしに慣らされたのじゃが?」

「そりゃあ、……そうかもしれねえけどさ」


 両腕が塞がっているために、扉を足で開く。

 膝裏と背中を支えながらベッドに降ろし、のしかかって、シーツに包まれた身を開封する。

 ……そう言えば、カーテンも閉めていなかった。

 日中から始めて、そろそろ夜半。

 月光が差し込んできて、師匠の身を照らしていた。

 月光を糸にしたみたいな銀の長髪が煌めいている。

 血管が浮いて見えるほど白い肌である分、頬と長耳が赤らんでいるのがよく分かる。

 長耳は不安げに上下に揺れている。

 切れ長の瞳は潤んで俺を見上げてきている。

 唇は半開きで、熱い息を吐いている。

 澄ましていれば近寄りがたいほどの美人――ともすれば人形のようにすら見える美人だが、今は生きた人間以外の何物にも見えない。羞恥と興奮の朱に彩られた表情を浮かべている。

 細い鎖骨から繋がる腕も華奢で、触ればそれでもぷにっと柔らかいのを知っている。

 長い指は、俺の手にあるような節くれもなく、タコの類もない。

 手指だけを見て彼女が強いと断じることはまず不可能だろう。

 詐欺みたいな女なのだ。

 最初は天女みてえ、なんて思ったっけか。あの時、谷間が見えそうな姿勢だと思ったが、平らかで全然そんなものは見えなかった――胸にぴったりとサラシが巻かれていたし――のが、今にして思えば、スケベなやつだったな、って感じだ。

 あの時サラシに包まれていた胸は今露出し、辛うじて、皮下脂肪がついているのが分かる。

 胸と同じく、乳首も慎まやかだ。春からだから、もうすぐ一年になるっちゃなるのか。

 あの時に見たよりも、少しだけ色が濃くなっているだろうか。

 綺麗な桜色だったな、と思い返す。ちょっとだけ大きくなっているような気もする。

 大きくなったのは俺が散々虐め倒したからだろうか。

 ……胸は全然膨らんでいないくせに、そこから下は、セックスアピールの塊と言っていい体格だ。

 細い肋を抜ければ、更に細く、そしてくびれた腰と、縦長のへそがあり、そして、よくよく発達した骨盤が――デカくて、巨大で、丸くて、肉のついた、重そうな、瑞々しい、豊かで美しい、エロい尻がある。

 勿論尻に接続される脚もむっちりと太い。

 上半身はひどく華奢なくせに、腰から下は肉が付いた、上下で矛盾したような体格の女なのだ。

 それでいて膝や足首はきゅっと締まっていて、アキレス腱の位置も高い。

 まぎれもない美女。

 それも、俺の――俺だけの。


「……どした?」


 止まった俺に、師匠が疑問を投げてくる。

 いや、と誤魔化そうとして――見とれていたことを、誤魔化そうとして、しかし、言葉を続けてしまっていた。


「……綺麗だな、って……俺ぁ何を言ってんだ、クソ」

「……ふ、ふ。ありがとう。そして、その綺麗な身は、おぬしのモノじゃよ」


 ああ、そうじゃな、と。師匠は言う。


「……そう言えば……おぬしからの言葉に、返事をしておらなんだな」

「俺、の?」

「うむ……」


 師匠は、俺の頭を、平坦で隆起のほとんどない、あばらの浮いた胸に抱きこんできた。


「……わしも、そなたを愛しておる。こころより好いておるよ――」


 そう言って。師匠は、俺の名を呼んだ。

 どきどきと、胸の音が聞こえた。

 ……抱かれたまま、言葉に詰まる。


「……その……めっちゃ、恥ずかしいんですけど」

「うむ。わしも、昔の名で呼ばれるのは、実は恥ずかしい」

「……普段は師匠で。こういうのは……あれだ。将来に、取っておきましょう」

「うむ……未来にの。我が、愛弟子」

「それもそれで恥ずかしいので……」

「なんじゃ。我儘じゃのう……」

「師匠よりはマシだと思います」

「年季が違うわ、年季が」


 ククク、と師匠は含み笑った。

 そして、頭を解放してくれる。

 くち、と音を立てながら、師匠が股を開く。

 挿入しても大丈夫そうだった。


「……さっきも言いましたけど、マジで無理とか、嫌だったら、言ってくださいよ」

「最初も、そんなことを言っておった、のっ❤」


 ちゅく、と音がして、口と、亀頭が触れあう。

 ン、と師匠が目をつぶる。


「……入れます」

「うむ、……来て、おくれ。少し休ませて、貰ったからの。……そなたが満足するまで……頑張るからの?」


 腰を沈めていく。

 師匠が手足を絡めてくる。


「ふっ、ぅ、うううんっ❤ くぅっ……❤」


 長いまつ毛を震わせて、師匠が悩まし気な声を上げる。

 ゆっくりと進んでいく――つもりなのだが。


「……おい、あんま、脚……」

「がんばる、からっ……❤ 大丈夫、じゃからぁっ……❤」


 ぐ、と、脚が腰を締め付けてくる。

 はあ、とため息を吐いて、顔を近づける――と、師匠が顔を反らした。


「……ちょい、待つがよい」

「ん」


 師匠が、首に絡めていた手を解く。

 自分と、それから俺の口に指を突っ込んだ――魔法が発動した気配がする。

 口の中に残っていた、茶で流しきれなかった油が取れたような感覚がある。

 ちゅぽ、と指が引き抜いて、師匠が笑った。


「……これで、よし……ふふ、自分の精液の味は、嫌なんじゃろう?」

「まあ、嫌ですけどね……気にしないとは、言えませんけど……」

「もう少し上達したらば、この魔法も教えてやるからの……?」

「よろしくお願いします、師匠」


 綺麗にしてくれた唇に、唇を合わせる。

 んふ、と、師匠が目を閉じる。

 舌が入ってくる。

 改めて、首に腕が回った。


「んっ……❤」


 舌を迎え入れ、歯で軽く捕らえながら、腰を埋めて行く。

 内は精液に塗れたままだ。

 最初は奥まで入らなかった――いやまあ、入れた、わけだが――も、ずいぶんと馴染んだ。

 細かなひだが、ぴったりと張り付くようだ。

 奥を突きあげ、軽く伸ばすように、もう少しだけ入る。


「ん゛……❤」


 師匠が太ももを震わせて、ぎゅ、と、腰を締めてくる。

 密着した胸に、硬く屹立した乳首の感触がある。

 そのまま少しだけ、キスを続ける。


「んっ、ぁ……❤ んふ、んぅ……❤」


 はふ、と、師匠は吐息する。

 少し退こうとすると、師匠の腕が再度引き寄せてくる。

 仕方ねえなあ、と思いながら、もう少しだけキスに付き合う。

 代わりとばかりに、長耳に手を伸ばす。


「ん……❤」


 師匠が、察したのか、耳を跳ねさせた。

 半ば頭を抱くように、耳に触れる。

 先端まで朱く染まった耳だ。

 触れるか触れないか、くらいでくすぐると、反射的にか、ぴこっ、と跳ねるように動く。

 いい反応するよな――と思いながら、もう少し撫でる。

 師匠が、腰をくねらせ始めた。

 ぐ、と腰を押しこんで位置を固定しながら、こちらから師匠の口内に攻め込んでいく。


「んんっ……❤」


 師匠が目を開く。

 わずかに、脚が緩んだ。

 もう大丈夫――か。

 目を合わせて、動くぞ、と伝える。

 師匠が再度目をつぶって、俺の舌を受け入れて、絡ませて来る。


「ふぅ……ん❤ んぅっ……❤」


 師匠の腹が震える。

 おそらく俺のちんぽのある位置が分かるだろう。

 それを呑みこむのは、流石のデカケツ、ってところか。


「んっ、ふ❤ ん、ぅっ❤」


 師匠が軽くのけ反る。

 ゆっくりとしたピストン運動だが、師匠にとっては十分以上の刺激なのだろう。

 キスを続けようとしているのは師匠だ。故に逃さず、唇を合わせ続ける。


「んっ、は❤ ぁあ、あ❤」


 師匠が苦し気に口を開く――それを塞ぎながら、口内を蹂躙する。


「ぁ、あぁ❤ あああ❤❤❤」


 内をこね回す。

 口端から声が漏れている。

 今日既に何度も精液を飲んだ子宮は、くったりとして俺に嬲られるがままだ。

 ぐり、と腹側を抉ると、ひぁ、と、師匠がのけぞった。

 唇が外れる――俺を深く抱いて、耳元で、師匠が言う。


「しゅ、き❤ すきっ、すきっ❤ ぃ、ずっと、そばっ、にっ❤❤❤」

「……っ!」

「はなれ、るで、ないぞっ❤❤❤ そなた、は❤ わしのっ、もの❤ わしも、そなた、のっ❤」

「ああっ、そうだっ! クソが、一生介護してやるッ、性格矯正してやらぁッ……! 100年だって傍にいてやるっ、一生添い遂げてやるッ!」


 耳元の声に、急速に性欲が高まっていく。

 心の中が温かくなっていく。

 腰が溶ける。

 ひとつになったような心地がする。


「っ、まだ、イくなっ、一緒だッ……!」

「ぅ、うぅう❤❤❤ いっ、しょ❤❤❤ わしもっ、そなたといっしょ、がぁっ❤❤❤」

「がんばれっ、シル、ヴィっ……!」

「っ、う、ぁああっ、ああああ❤❤❤」


 名を呼ぶと、名呼びが返ってきた。

 師匠が悶える。悶えながら、俺の名を連呼してくる。

 深く抱き合いながら、射精する。


「ぐっ……!」

「っ、ぁああああああああああ❤❤❤ あぁあああああぁああああああぁ❤❤❤」


 薬を飲ませたから、今日は妊娠しない――そんなこととは関係なく。

 子宮に、孕ませる気満々の精子を送り込んで行く。

 師匠の全身は、悲鳴じみて声をあげながら、俺を抱きしめている。

 師匠の内は、舐めしゃぶり、射精を助けるように蠢いている。


「どんだけ、欲しいんだ、頑張りすぎだっつの、クソがっ……!」


 子宮口が先端に吸い付いてきている感覚がある。

 金玉は全力で精子を送り出し、何度も何度も脈動し、師匠の内に撃ち放っている。

 長い嬌声が脳に悪い。

 我ながら、いつ終わるのか、ってくらいに射精して、痙攣する内に、また絞られる。

 ぐぅ、と声が漏れる。

 結局、気持ちよく搾り取られて、……そこで、師匠を潰していることに気づいた。


「大丈夫か、師匠……」


 身を起こすと、首にかかっていた腕が、力なくベッドに落ちた。

 師匠は、はぁ、と、満足げな吐息を吐いて、言った。


「は、ぁ……❤❤❤ た、たくさん、じゃなぁ……❤❤❤」


 う、と下を見れば、痙攣する腹が、ぽっこり膨らんでいるのが分かる。


「まぁ……わしが、気持ち良かった、証とでも、思っておくかの……❤」


 師匠が、ン、と身をよじる。

 脚を解いて、上にズレて、ちんぽを引き抜く。


「んッ……❤❤❤」


 ずりずりと、肘だけで動くような――腰が抜けかけているのが分かる動きだ。

 亀頭がぬけたあたりで一度、軽い絶頂に身を震わせ、師匠は身を回す。

 脚を持って手伝ってやると、師匠は横向きになる。

 ぐぷっ、と、口から精液が漏れる。

 ごぶっ、と、性臭を伴って溢れ出す。


「ほれ、見てみよ……❤ そなたは、本当に底なしじゃなぁ……❤❤❤ どれだけ出せば満足なのか、数えたことはあるのか、そなたは……❤」

「……師匠がかわいいのが悪い」

「それでは、仕方がないの……❤」


 ふふ、と師匠は笑って、更に身を回した。


「もう、何度もそなたに犯されて……明日は、立てそうにないのでな……❤ すきに、使っておくれ……旦那様……❤❤❤」


 うつ伏せになって、尻を俺の方に見せてくる。

 上半身の肉がすべてついたような――俺の情欲をいつも煽ってきやがる、尻だ。

 手跡や、叩いた跡がまだ朱く色づいている。

 師匠は、震える声で、言う。


「今度は、そなたの望むまま……できれば、乱暴に……犯して、おくれ……❤❤❤」

「……言いやがったな」


 腰を掴んで、ぐい、と引き寄せる。

 師匠が震える手で、尻たぶを開いた。

 尻を掲げさせて、照準を合わせ、言う。


「泣いても叫んでも、満足するまでやめねえぞ」

「いつもそう言って、結局甘いんじゃよなぁ、そなたは……❤ ふふ、ふ❤ 有言実行して、生意気な嫁を、躾けてみせよ……❤❤❤」

「……この、マゾめ。今度こそはトラウマになるまで犯してやるぞコラ」

「やれるものなら、やってみ゛っ❤❤❤」


 どぢゅっ、と音―― 一気に奥までぶち込んでやると、師匠がのけ反った。

 ぎぢっ、と内が締まる。混乱しつつもイった反応だ。

 それを引きはがし、カリで削りながら引き抜いて、勢いよく――しかし弱点を狙いながら、穿つ。

 高速で、それを繰り返す。


「クソがッ! テメェがっ、いっつも、いっつも、一発で気絶すっからだよッ! 反応なくなるから面白くねえんだよッ!」

「っひィ❤❤❤ イ゛っ❤❤❤ づっ、づよい゛ぃ❤❤❤ あぐっ、ぶっ❤❤❤」

「おねだりすんならキッチリ頑張れやマゾがッ! すぐオチやがってッ! 嫁名乗ンならキッチリ旦那満足させろやッ!」

「ごめっ❤❤❤ ごべんなざいっ❤❤❤ だんなさま゛ぁっ❤❤❤」

「おかげで立派にサドになっちまったじゃねえかッ! 泣けッ、泣きわめけやっ! 後で顔見ながら犯してやらぁッ!」

「ひぃ❤❤❤ やだっ❤❤❤ いやじゃぁっ❤❤❤ へんなかおっ❤ みられぅう❤❤❤」

「おォ、後でイキ顔撮ってやらぁッ、見せながら犯してやるよッ!」

「撮っ、や、らぁっ、あ❤❤❤ あぁ❤❤❤ あぁあああああ❤❤❤」

「妄想で、イってんじゃねえよッ! クソ、クソがっ、金玉イライラさせる天才かクソババァッ! ケイが起きるまでに満足させる気あんのかテメェッ!」


 激しく犯す――イかせる、鳴かせる、抱きしめる。

 子宮を躾けて、脳を耳から犯して、理性が溶けあうまで。

 ああ、と思う。

 愛しく思う。

 離れる気はない。

 今度こそ、何があっても。

 衝突することもあるだろう。きっとある。絶対にある。

 それでも離れることだけはしない。

 俺の帰る場所はここだ。

 美人だが、我儘で、傍若無人。天衣無縫で、恩人で、愛しい女だ。

 離れられるものか。

 骨の髄まで惚れている。

 早く強くならなきゃな――じゃなきゃ、格好も付かない。

 いつか師匠を超えて。胸を張って、嫁にする。

 そんな夢を抱きながら。


「……おい。……オチたか。仕方ねーな雑魚まんこが……」


 どんだけ無様晒してんのかを見せるべく、完全に失神した師匠の顔を、スマホで撮るのであった。




/




「おはようございます……」


 と。フラフラと、ケイが起きてきた。

 都合20時間以上眠っていたわけだし、当然と言えば当然か。


「丁度24時間ってところか――師匠」

「うむ」


 師匠を見れば、師匠はテーブルに手をついて、ぐぐぐ、と立ち上がった。

 まだ腰が抜けているわけだ――すみませんマジで。

 ……ともあれ。師匠はそうして、頭を下げた。


「すまぬ、おケイ。少々、おケイには見せられぬ一幕があっての……一服盛らさせてもらった。すまぬ」


 ケイは、突然師匠が頭を下げたことに、面食らったようだった。

 えう、と視線を迷わせ、俺の方を見てくる。

 アイコンタクトで、許してやってくれ、と伝えつつ、メシの準備を続ける。


「……わ、分かりました。頭をあげてください、銀精様」

「うむ」


 そこでスッて頭上げるあたり良くねえところだぞ、と思いつつ、二人を眺める。

 師匠は大儀そうに椅子に座り直して、はふ、と息を吐いた。

 ……朝イチで食材を買ってきたので、朝昼兼用の飯はそれなりに豪華だ。一緒にいたらまたヒートアップしそうだったので、頭を冷やす意図もあったが。

 師匠が、『わしは腰がガタガタなのに何故おぬしは平気なのか』とか文句を言ってたが、師匠が弱すぎるのが行けないんだろうと思う。

 回数重ねるたびに弱くなってるような気がする――と思っていると、ケイが変な発言をした。


「……銀兄さん一日貸与権で手を打ちます」

「むむむ」

「なにがむむむだよケイも何言ってんだよ」


 溜息を吐きつつ、茶とベーコンエッグとパンを用意する。

 ケイの視線が鋭く突き刺さっているような気がするのだが無視する。


「……あー。丸一日寝てたわけだが、大丈夫か。昼から早速外で身体を動かすか、って話なんだが……」

「ん、……大丈夫だと思います」

「うむ……詫びについてはまた後で交渉するとしようかの」

「すみませんその交渉に俺の席はありますかね」

「おぬしはわしの弟子じゃろ?」

「基本的人権まで売り渡した覚えはねえよクソババァアア!!!」


 からからと師匠が笑い、ケイも笑う。

 ほとぼりが冷めるまでとはいえ、こんな調子で大丈夫なのか。

 少しばかり不安になるのも、仕方ないのではないだろうか。




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 で。


「おいっ!ケイ! 大丈夫か、起きろっ、ケーイッ! ……クソババァアアアア俺じゃねえんだからもっと加減しろばぁああああか!!! あるぇー、みたいな顔してんじゃねえよ俺基準にすんなよっていうか俺の骨も易々折るなよォオおおおおクソがァアアアア!!!」


 ……目を回すケイを抱きかかえながら、今晩もしっかりお仕置きしてやろうと、そう心に決めた俺であった。