〜分析結果サンプル〜
中華邪仙ド貧乳エルフ師匠をちんぽでこらしめるやつ@NEO/鵺野新鷹
Hong-Kong!!!
説き伏せ口説け空の花!
ノイジィラジオも高らかなるや天空街都!
今や十二国志の第十三国! 不純なれど天真爛漫!
Hong-Kong!!!
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例えば普段。師匠がくっついてきたとき、こう言ったとする。
「ちょっと離れろ」
命令口調なのがポイントだ。
この後のルートは、師匠の機嫌と距離と姿勢によって異なる。
1.パンチ。鼻骨が折れる。
2.締め付け。抱き着かれたところが折れる。
3.掌底。肋骨が折れる。
A.機嫌が良ければ、その後またべたべたくっついてくる。機嫌がよいのでニコニコしながらくっついてくる。
B.機嫌が普通であれば、素直にやってほしいことを言いつつくっついてくる。「いいからかまわんか!」とか。
C.機嫌が悪ければ、折るだけ折って近くに無言で居座る。
1から3と、AからCのパターンの組み合わせが大半になる。
蹴りは滅多に来ない――師匠の蹴りは本気で凶器である。その脚はむっちり雌肉であるというだけでは勿論なく、山をも蹴りぬく兵器だ――代わりとばかりに手が多いわけだが、……なんでこのババァいちいち骨折るんだろうな……とにかく。
ピアスを貰って以後の約2週の間はだいぶ多かったが、『くっついてくる』ってのはかなりレアなパターンだ。だから、見たこともないパターンがあっても、おかしくはない……の、だが。
そう言った結果、師匠は――
「ひゅ、ひゅまん……ごめんなさい、旦那様……」
――しゅん、と長耳をしならせて、師匠はちんぽから口を離し、距離を取った。
素直に過ぎる――というか。困惑する他ない。
ちんぽはすっかりキレイになっているし、顔の精液もおよそなくなっている。
頬ずりとかをしてたから、ちんぽにデコレートして、そのまま舐めとったのだろうが――まさか、本気の本気で、旦那様扱いをする気なのか。
「しっ、しつこかった、かの……?」
「いや……良かった。ありがとう」
「うむ。こちらこそ、じゃの❤」
素直に言うと、師匠は、ぱあ、と表情を輝かせた。
うずっ、と、腰を浮かせてもう一度俺の方に抱き着きかけて、あ、と、戻った。離れろ、と言ったのが効いているか。
しつこかったというか執拗だったというか熱心だったというか丁寧だったというか――まあ、なんだ。また出そうになっていたところだった。
「……旦那様?」
よいかの、みたいな視線が、俺の方に来る。
とりあえず、よくはない。
今もって俺は絨毯に尻もちをついた状態で、師匠も同様の体勢だからだ。
だが、それより先に問うべきことがある。
「……あー、し、師匠……?」
「なんじゃ?」
「あ、あの、な? 旦那様って……なんだよ。ちょっと……大丈夫か?」
ネジを二、三本外しちまったんじゃねーか、と真剣に心配している。
ぬう、と、師匠は唇を尖らせる。
「大丈夫か、とはなんじゃ。大丈夫とは……」
「普段の言動を思い出そうぜ」
「……まあ、そうじゃが……あまりに無体ではないか。嫁に向かって」
「ステイ」
フー、と一息。立ち上がって、ちんぽを目で追う師匠のことを気にしないようにしつつ、ベッドに座り、手招きする。
師匠はいそいそと膝で寄ってきて、ベッドに上がるかと思えば、俺の膝の上に頭を乗せた。
しなだれかかってきて、すりすりと頬ずりしてきている。
おい、と思うが、そろそろツッコミが追いつかない。
普段ならともかく、今はちょっとちんぽに血液を取られている。
ちんぽに伸びかけて来た手を掴んで止めつつ、言葉を選ぶ。
「あのな? 師匠……その、なんだ……じゃあシルヴィって呼んでもいいのか、師匠」
膝には、すこし冷たい感触があった。
師匠の耳にあるピアスの感触だ。
たしかに、一般的に見て、そういう関係なのかもしれない。
だが、戸惑いを抑えきれないのもまた事実だった(落ち着くためにちんぽしゃぶらせるのは我ながらどうかと思ったが)。
「……うむ。よい、ぞ。……いや、シルヴィが、よい」
「師匠、」
「シルヴィ」
「……ししょ」
「シルヴィ」
「…………」
「もし、まだ抵抗があれば、おまえ、とかでもよいぞ」
「…………」
どうしよう。
師匠が大変だ。
嬉しくないわけではない。ないが、なんだろう――『金を貯めていて、もうすぐ100万円だ、って思ってたら、宝くじが当たって1億円手に入れてしまった』なんて時、こんな心境になるんじゃないだろうか。
フー、と息を吐きながら、選んだ言葉を口にした。
「……大丈夫か?」
「うむ……だ、大丈夫じゃ。明日は立てそうにないがの……❤」
「そっちじゃねえよ脳だよ脳」
「いくらなんでも、その言葉はひどくないかの……」
師匠は冬場の猫じみてまとわりついてくる。
あからさまに脳がおかしかった。
今のはマウント取られて体の前側の骨全部折られてもおかしくない発言だったはずだ。
何かのスイッチを入れてしまったのか、入ってしまったのか。
師匠はちょっと悲しげな顔をして、俺を見上げてくる。
「……その、な? 旦那様。誤解しないでほしいのじゃが……普段から、わしは、こんなふうに考えておる……普段は、師であるが故に、我慢しておるが」
じゃなきゃ産みたいとかそんな発言は出てこないだろうが――それにしたって普段とのギャップが激しい。
表情を読んだのか、師匠は言葉を続けた。
「おぬしは、わしを虐めて泣かせるのが好きだと思っておったが……普段の方が、よいか? そちらの方が、おぬしの好みか?」
「……あのなぁ……どんな心境の変化だよ……」
「心境の変化なぞ、先ほど言うたであろう。わしはもう、おぬしのモノになることにした。……おぬしにモノにされてしまった、ということじゃよ……❤」
師匠は俺の脚に抱き着いて頬ずりする。
今ならマジで何でもしてくれそうだ。
俺は天井を見上げた。
「……ソッスカー……」
「……旦那様は、こんな情けないわしは、嫌いかの……?」
「いや、酒飲んだりとかで情けない姿は結構よく見てるんで今更ですけど……」
うぬ、と師匠の媚び顔が引きつった。
無理するからだババァめ。
酒飲んだ後とか、二日酔いでヘロヘロでクッソ情けない声で、『撫でとくれぇえ』とかいっつも言ってんじゃねえか。
とは言え。こんな風に振る舞われるのは――俺の方も情けないが、心の準備ができていない。
咳払いをした師匠が、仕切り直してくる。
「……この振る舞い方は、嫌か?」
「嫌じゃないです。嫌じゃあないですがね、師匠」
「……まさか、ご主人様と呼べと?」
「ステイ」
「し、仕方ないのう? ご主人様が、そう望むのだからのう❤」
「ステイステーイ」
「……なんじゃ、イチイチ話の腰を。もしや、じゃが……屈服済みには興味がないとでも言うか、ご主人様は? んン?」
からかってきてるのかマジなのか判断に困る。
困るが――もう、どうでもいい。
フー、と一度天井を見上げる。
師匠のこれが、演技なのかマジなのかは知ったことではない。
心に浮かんだ言葉はただ一つだ。
「魔羅が、……ああ、わしの処女地を蹂躙して、具合のいいように形を変えて、ほじくり返して、心までも落としおったモノが、こんなにも――」
伸びてきた師匠の手を掴み、引き寄せる。
顔を近づけ、ほとんどキスをする距離にまで近づく。
「――シルヴィ」
「っ……な、なんっ……!」
「今から俺はお前を堕とす」
「……ど、どういうっ……わし、もう、おぬしにっ……!?」
反論しかけた師匠の手を揺さぶり、身を揺さぶる。
うぁ、と言葉が止まったところで、見下ろし、見下し、蔑み見ながら言葉を続ける。
「あ゛ァ? テメェが勝手に落ちただけだろうが。マジでクソ雑魚か。媚びろなんてまだ言ってねえだろうが」
師匠が、引き寄せられたまま、ひあ、と熱い息を吐いた。
怯えたような顔をしているくせに、あからさまに期待した目をしている。
素直になりやがって、このクソババァめ。
「耐えられたら、おォ、ご主人様呼ばわりでも、一生介護でも、旦那様でも、肉バイブでも、なんでもしてやるよ」
いいか、と、前置きして、噛んで含めるように言う。
「堕ちるまで犯してやる」
「っ…………!」
師匠の腕を放って、身を起こす。
どう出るか――色ボケした脳でどう理解するか。
師匠は、はっ、と気づいたように、顔を上げた。
口元が何かを言いたげに歪み、あ、とか、ぇ、とか、声を出した。
視線が数瞬あたりをさまよって、それから、覚悟を決めるかのように、うむ、と、頷いた。
俺の膝に手をつき、震える膝で立ち上がる。
「うっ……くっ……❤」
下腹を押さえながら、何とか膝を伸ばす。
そして、重い尻を後ろに落とすように、師匠は上体を起こした。
俺に対して半身気味の立ち姿。脚は肩幅程度に開き、無い胸を反らして、背のアーチを見せ、腕を組んで、座ったままの俺を見下す。
全裸であることを除けば――それから、足がぶるぶる震えていることを除けば、普段も似たような立ち姿をよくやる。
ポーズを決めて、師匠はにまりと笑った。
「なっ……なーんて、のうっ❤ どうじゃ? 師に傅かれるのは、良い気分であったか? すーっかり騙されおって、若いのうっ❤」
カカカ、などと高笑い――後ろに倒れかけたが、なんとか師匠は踏みとどまった。
「お、おぬしの、魔羅程度に、わしの子宮がボロ負けなぞ、するはずない、じゃろうがっ❤ このわしが、おぬし程度に負けて嫁宣言するなど、冗談以外ではありえんじゃろう、この愚か者めぇっ❤」
さあ、と師匠は、ふらつきついでとばかりに仁王立ちする。
「油断しておったゆえ、卵子は既に負けてしもうた、がっ❤ わしの鋼の理性は、この通り健在っ! わしは卵子とは違う、堕ちるまで犯すじゃと? 我が弟子ながら生意気よなぁっ❤ おぬしなぞ、わしの尻に興奮して、魔羅をがちがちにして、ガンガン腰を叩きつけて、子宮をごつごつ突いて、尻穴かっぽじって、わしをイキ狂わせる程度しか能のない存在っ❤ このわしが、おぬしを好いておるなどっ❤ ……愛しておるなど、冗談以外のなにものでもなしっ!」
ごくり、と、興奮を隠しきれない顔で、師匠は言い放つ。
「――やっ、やれるものならっ、わしを、堕とせるものなら、なんっ、……なんでもっ、やってみるがよいっ……❤」
言葉と同時、新たに湧き出た愛液が、つ、と股からしたたり落ちた。
表情だけは普段通りを装っている。
カッ、と笑って、視線を軽く外す。
「……そーかい。そっちを選ぶか。土下座でもしてもう堕ちてるっつーなら、優しーくしてやろうと思ったんだがよ」
言いつつ、俺も笑みをおさえきれない。
化けの皮を剥がせば俺の勝ち。
耐えきったら師匠の勝ち。
どっちが勝っても大して変わんねえかもな、と思いながら、立ち上がる。
見下ろしただけで目じりが溶けるが、師匠はまた表情を引き締めた。
「……まずは、何をする気じゃ、馬鹿弟子? なんでも、受けてたとうではないか」
そっすね、と流しながら、俺はクローゼットの方に歩く。
開け放って、ミカン箱くらいの木箱を引き出し、開く。
師匠の私物などもこの部屋に運んできているのだが――
「……じゃ、まずはこれで」
――中に保管しておいた、縄を手に取り見せる。
以前使った、師匠でも千切るには一苦労する(はずの)縄だ。
「っ…………❤」
腕を組んだままの師匠が、ぶるっと震えた。
ふむ、とクローゼットの中を見渡して、タオルも2枚ほど持っていく。
見上げてくる師匠の肩を、ご期待通りに突き飛ばして、ベッドに尻もちをつかせる。
「両手出せ」
ん、と、師匠は両手を前に出してくる。
その手首を合わせて縛り、寝かせて、肘がやや曲がる程度の長さでベッドの天板に固定する。
腕を吊るような形だ。
それから、目隠しにタオルを一枚。耳にかからないように、外れないように縛るのはやや難儀したが、ともあれこれで術を使わない限り見えないはずだ――いや、師匠なら、まったく見えなくとも、俺の位置や次の動きくらい分かるだろうが。切羽詰まってくれば、動きを読む余裕などなくなるだろう。
口も塞いでやろうかと思ったが、とりあえずなしにする。
「さて」
余った縄とタオルをベッド下に放って、のしかかる。
足を縛るのは今回はなしだ。やりたいこともある。
「縛らねば、わしがこわいか、軟弱めがっ❤」
無視しつつ、両腕が上がって露出している腋を舐める。
「んひっ❤」
身をよじったので、片手を背中に差し込む。
さらに、余った手で、筋肉が伸びて(誤差レベルではあるが)もっと薄くなった胸に触れる。
「師匠の腋な、俺好きなんだ」
舐めつつ、触れつつ、言う。
毛根の痕跡すら見えないような、つるつるの腋だ。
師匠の上半身は華奢ではあるが、筋肉が無いわけではない。
腋はくぼみ、なぜかなまめかしい。
樹の風味をもつ汗の香りが、やや濃い場所だ。
舐めれば、汗の塩味がする。
「にゃっ、にゃにを、そんなところをかぁっ❤」
「おォ。夏場とか、薄着で、乳首チラッチラさせて誘惑してきてたじゃねえか」
「っ……そ、そんなこと、しておらんわっ!」
「無自覚だったらそれはそれで問題だぞこのクソババァっ!」
詰りながら乳首を潰すと、師匠の背が反った。
「いくら薄っぺらのド貧乳だろうがよぉ! こいつぁ俺専用だろうがっ、俺以外に見せねぇよう気ィつけろやッ!」
「ひっ、ぅうううっ❤ うぁぁあああっ❤ おっ、おぬしが、サラシつけるなと言ったんじゃろうがぁあっ❤」
「本気にしてんじゃねェよ! たまに乳首立っててどーすりゃいいか俺わかんなくなっただろうがッ! 母乳出そうもねえ乳しやがって! ガキ産んだらどうすんだ哺乳瓶は日本製以外認めねえぞ! 香港製だけは許さねえからなあッ!!!」
潰しつつ軽く引っ張ると、乳首が少しだけ伸びた。
まるで釣られたかのように、師匠がのけ反る。
「腋もだよ! なんでこんなツルッツルなんだよ、まつ毛から下に毛ェ生えねぇのがエルフか!? エロいんだよ! 1年目大変だったんだぞテメーっ!」
「ぐぅううううっ❤ ち、ちくび、ちぎれるぅっ❤ わ、わしが悪かったからっ❤ やめぇっ❤」
「乳首負けんの早すぎだろっ、ちったぁ粘れよ! 堪え性ねぇなッ!」
「ひねるなぁああっ❤」
乳首を、やや乱暴に――甚振る、という言葉がふさわしいような強さで、愛撫する。
ぴんと尖った乳首は、全身雑魚の師匠の性感帯の中でも、かなり比重が大きなものだ。
師匠は逃げるように身をよじるが、両腕を高く掲げた姿勢のために逃げられない。
ぴしぴしと乳首を指ではじき、改めて脇を舐める。
「あひっ、ひっ❤ はぁあ❤ あ❤」
腿で股間を潰しながら、溢れ出る愛液の感触を感じながら、片側の乳首だけを徹底的に虐め倒す。
腋に舌を這わせると、痛みとくすぐったさが混じったためか、師匠の息がおかしくなる。
腋から首筋、チョーカーを通って、頬を舐める――勿論この間も乳首を虐げる。
親指で押しつぶして尖るのを待ち、また押しつぶす。
あるいは、爪を乳首にひっかける、さらには、指を離して乳輪をなぞる。焦らしたところで指で弾く。
犯すまでもなく、乳首で屈服しそうなほどに、師匠は軽イキを繰り返す。
「耳もな――」
言葉を発して、一息置く。
顔を近づけ、息を吹き込むように囁く。
「師匠の耳だけどよ。気付いてるか? 焦った時ぴこぴこ上下に動くんだよな」
「ふ、ぇっ……?」
「犬の尻尾みてぇだよなぁ。テンション丸わかりだぞ師匠」
「そっ、そんな、ばかなぁっ……❤ そのクセ、直したぁっ❤」
「再発したんだろ」
上下に動く耳を、歯で捕まえる。はむ、と噛むと、ひん、と師匠が鳴いて、腿に愛液がかかった。
自由にしたままの脚が、きゅ、と腿を挟んでくる。
耳孔に舌を突っ込み、背中側から手を回して、もう片方の耳を塞ぐ。
横を向いた師匠が、あ、ァ、と、声を出した。
「ぐちぐちっ、音❤ やめぇえっ……❤」
「……なんでも、やっていいんじゃなかったのか」
「ぅ、……耳は、だめっ、耳は、やぁっ、ぞくぞく、止まらなぃいっ……❤」
無視して舐める。
ちゅぽ、ちゅ、と舌で犯す。
あぁあ、と、師匠が全身を何度も震わせる。
たまに乳首を引っ張ると、脱力していた身が硬直して、耳が動く。
「ァ、あ❤ ぁああ❤」
乳首から手を離す。舐めていたのとは反対側の腋を撫でながら、のしかかるようにして、耳孔を嬲る――と、
「ま、って❤ の、のうがっ❤ あたま、おかひく、ぅ❤ うぁああ❤」
震えの感覚が短くなる――大きくなる。
ふひ、はひっ、と、息が切羽詰まってくる。
音をわざと立ててやりながら、耳朶のくぼみや、長耳の先端まで舌を這わせる。
唾液が糸を引く。
そこに、緩やかに――ふ、と息を吐く。
「ッ――ぅ❤ うぁ❤ はぁっ❤」
師匠が腰を跳ねさせる。
かふ、あふ、と、おかしな調子の呼吸をする。
俺の腿に股間をこすりつけるように、かくかくと腰を動かし、……やがて、全身を脱力させた。
「……耳でイったか」
「っ……う……❤」
師匠はちいさく、しかし確かに、頷いた。
「あたまが……へんに、なるぅ……❤ み、みみ……やめて、おくれっ……耳は、おぬしのもので、いいからぁっ……❤」
「何言ってんだ、師匠」
腋に触れていた手で顎を掴み、頭を反対向きにする。
ぬち、と、背中側に回した手が、俺の唾液で音を立てた。
「――まだ片側だけだろうが」
「っ…………!?」
師匠が声にならない悲鳴を上げたあたりで、反対側の耳に舌を付ける。
「はっ……ぁああ❤ ァ❤ ああぁ❤ ひゃめぇっ❤ みみ、ぐちぐちやめぇえっ❤」
今度は手指も使う――ピアスを付けた側の耳だ。
ピアスを暖めるように、指で挟む。長耳の上端を指でなぞる。跳ねまわる耳をおさえて、孔をほじる舌に集中させる。
まだ耳イキの余韻が去っていなかったのだろう。抑え込んだ身は、先ほどよりも数段速く全身を震わせる。
目元はタオルで見えていないが、もし見えていれば滂沱の涙を流していただろう。
タオルがしっとり濡れている。
「く……はっ、ば、ばか……ばかものぉ……っ❤」
「耳は堕ちたか」
軽く身を離しながら、問う。
師匠は、あう、と一瞬躊躇したが、笑みを浮かべて言った。
「おッ……おち、た……っ、堕ちたわ、このっ、大馬鹿者ぉっ❤ エルフの耳を、なんだと心得るかっ……❤」
「性感帯」
「っ…………!」
絶句した師匠の耳たぶを軽く撫でながら、つ、と身体を下に。
身を舐めつつ、わき腹と背に手を滑らせる。
片方の乳首は先ほど責めたせいか充血しやや赤くなっている。
反対側は尖ってこそいるものの、まだまだ普通の発情具合だ。
責めた方の丘……丘ですらない乳房……いや、胸に、舌を這わせる。
「……おぬし、馬鹿にするくせに、わしの乳に執着するではないかっ……」
「詐称すんなよ胸だ胸」
「乳じゃよぉっ……❤ おぬしは、単なる胸に興奮する、変態だと言うのかぁっ……?」
……その視点はなかった。
なるほど――その観点で言うならば、確かに乳だ。
正直俺の方がカップデカい(ちょっと気持ち悪い考えだが胸筋分だ)だろうが、なるほど、セックスアピールをするならばそれは乳房か。
「……御見それしました。乳首だけピンピンに立たせた、大草原に一本松みてぇなのでも、乳は乳だな」
うーっ、と、師匠は唸る。悔しげな口元だ。
……つい。なるべく言わないようにと決めたはずなのに、うっかり破ってしまった。
「すまん」
「馬鹿者がっ……❤」
「悪かったって」
「乳首を撫でながら言う言葉かっ、せめて頭を撫でよ頭をぉっ❤」
「頭撫でてほしいなら素直に言えよ」
「そっ、そんな、堕ちたようなことを言えるものかっ。……それに、それでは幼子のようではないかっ❤」
「幼子乳!」
「また言いおったこやつゥうう!!!」
やかましい女だぜ――と、思ったところで、ふと気づく。
師匠の喉が、ちょっと枯れている。声が、しゃがれている。
天板に括り付けた縄を外し、ぐい、と師匠を横抱きにする。
流石にもう、股間から精液は滴らない――愛液は溢れてドロドロだが、廊下を汚すって程でもない。
「うぁっ、つ、次はなんじゃっ……❤」
「休憩タイムだ」
「んなぁっ……ば、馬鹿者っ、攻めるときは一気呵成に叩きのめせと言うておるであろうっ……」
「一気に犯したら一瞬で堕ちンだろ。んな勿体ないことできるか」
「ば、馬鹿なことをぉっ……❤」
手首を縛られた師匠が、それでも、と、その腕を首にひっかけてきた。
のしのし歩いて、片手で尻を支えつつ、居間の方へ入る。
ソファーにそっと置いて、小走りで洗面所の避妊薬を取ってきて、冷蔵庫から水を取り出してきて、ついでにラジオもつける。
チューニングを合わせると、騒々しい音楽が聞こえてきた。
『Hong-Kong-Radio!!!
空より繋がる以心伝心!
常在雲河の天空街都!
今や十二国志の第十三国! ほほ笑み絶えぬ哄笑尽きぬ!
Hong-Kong-Radio!!!』
男性の調子のいい声が居間に響く。
師匠の横に座って、肩に手を回す。
「ちょうどだったか、よかったよかった……冬の間毎週聞いてましたからね、コレ。先週は聞けなかったですが……」
そして胸に手をやる。
二指で乳輪をなぞりつつ、片手でペットボトルを開いて、口に含む。
「んっ、……こらぁ。聞くか弄るか、どっちかにせい……」
こちらを向いて文句を言った師匠に口づけて、水を送り込む。
ン、と、師匠の舌は文句を言いたげだったが、水分が足りないのは確かだったのだろう、素直に水が飲まれて、咽喉が鳴る。
「まあ落ち着いてゆっくりしましょう――そういえば、期限ですけど、ケイが目を覚ますまでってことでいいですかね」
時計を見る。
1日――だいたい24時間寝るってことだったら、あとまだ20時間以上残っている計算になる。
「う、うむ……おぬしでもあるまいし、2時間で目覚めるなどもなかろう……」
「待てや。俺、ケイが一日寝る薬で2時間くらいしか眠らねえの?」
「……自覚があまりないようじゃが、おぬしの再生力や頑健さは、本当に特筆するべきものなのじゃぞ……?」
いや、アランにヒかれたりとか、黄さんに驚かれたりとかした時点で薄々そうなんじゃないかと思ってたが、マジでそうなのか。
というか、素質が仮にあったとしても伸ばしてくれた(くれやがった)のは師匠なので、ありがたい。
礼代わりにもならんが、と、もう一度師匠に水を飲ませる。
零れた水が、顎を伝って落ちていく。
ラジオから、軽妙な語り口が聞こえる。
ペットボトル一本分を飲ませて、ふ、と一息。
師匠を持ち上げて、膝の上にのせてやる。
「ぅ……❤」
期待するように尻が揺れた――尻の谷間が、俺のちんぽを飲んでいる。
柔らかさを楽しみつつ、縛った両手に、開封したペットボトルを持たせてやる。
それから両手をわきから差し込んで、両方の乳首をいじる。
「んッ……❤」
ちょうどいい高さに来ている耳を噛む。
器用さの訓練ってことで、右手と左手で別の動作をする。
先ほど責めた方は潰す、捻る、引く。
先ほど責めなかった方は、撫でる、なぞる、触れる。
そのあたりで師匠も気づいたのだろう。
これは一種の拷問なのだと。
「っ……❤」
師匠は尻をこね回して、俺のちんぽを挟み刺激を与えてくる。
かわいらしい反撃だった。
「っきぅ……っ❤」
乳首を引っ張り身を折らせると、尻を動かす余裕などなくなる。
尻をただ押し付けるだけになる。
ふう、ふっ、と荒い呼吸が聞こえてくる。
「師匠、水飲まねえと持たねえぞ」
「ば、かっ❤ の、飲ませんかぁっ……❤」
「まあ、このラジオが終わったらまたやろうや」
カリカリと両側乳首を爪でひっかく。
汗がふつふつと背に浮く。
ふぉ、おっ、と、師匠は声を落とす。
『――Hong-Kong-Radio! 続いては――』
ペットボトルが、口もつけられず落ちて水をこぼす。
足指で口をはさんで立てつつ、更に乳首をいじり倒す。
「やめぇっ……い、いつまでっ❤」
「ラジオ聞いてっから黙っててくれ」
無論、耳半分だ。師匠の嬌声、吐息を聞く方にも意識を割いている。
師匠は縛られた両手で、声が漏れないように口を抑えた。
コリコリと尖った乳首を軽く捻り、潰し、押す。
師匠の悶える声を聞いていれば、飽きも来ないってものだ。
白い肌が全身色づく。コントローラーかなにかか、ってくらい、敏感に反応してくれている。
「師匠、左の方が感度いいよな」
「っ…………?」
「ほれ」
と、左乳首を引っ張ると、
「ひあぁっ❤」
抑えが取れて、声が漏れる。
「ァ……あっ❤ はぁあああ❤」
丸まった背中に力が入る。
肩甲骨が浮く。手が胸と太ももに挟まれるが、乳首を引っ張って空間を作り、責めを継続する。
「乳首だけでイく時は大抵左も含めて責めてる時だもんな」
師匠が首を振る。
何を否定しようというのか。
頭を抑え込み、口を耳に近づける。
左の乳首だけを責めながら言う――
「――乳首だけでイけるよなあ、師匠?」
ぶわ、と首筋に汗が浮いた。
「~~~~ぁ、あぁああああ……❤❤❤」
ぴく、びくん、と、震えながら、師匠が長くか細くあえいだ。
身を折りたたんで、息を絞るように絶頂する。
膝の上に乗せているために、俺の腿にも愛液があふれて落ちた。
「っ、い、イったぁ❤ イったからっ❤ もっ、やめっ❤」
「だから、ラジオ聞いてんだから黙れよ」
「じゃったらっ❤ ちくびっ、こねくるなぁっ❤ とがったままっ、もどらなくなるぅっ❤」
「淫乱なのを人のせいにすんなクソババァ」
淫乱、と言うと、師匠の――俺のものになった長耳が、ぴんっ、と跳ねた。
「い、いんらん、などとっ……などと、ばかに、するでないぃ……❤」
「今のアンタが淫乱じゃなきゃサキュバスだって清楚だよ」
「ァああ❤ あぁぁあ❤」
Hong-Kong-Radio! と、パーソナリティ――と言うよりはDJか――が叫ぶ。本日もそろそろお別れ、最後に云々。
師匠が、汗と愛液で、滑るように俺の膝から抜け出す。
べしゃっと床に落ちて(大丈夫か)、俺の方に向き直る。そして、胸を守るように丸まった。
「なんだそりゃァ。師匠。土下座のつもりか」
ふーっ、ふーっ、と、こもった吐息が聞こえてくる。
手首を縛られているものだから、格好が土下座じみている。
「たの、む……❤ ち、ちくびは、もう、さわらないでっ、くれぇ……乳首が、駄目になるぅ……❤」
「駄目にしてみろって話じゃなかったか、オイ」
言いつつ、立ち上がる。
師匠の横に回って、背中に手を置く。
「っ……❤」
「それにアンタ、そもそも今、手ェ舐めただけでイけそうじゃねえか」
背を撫でてやれば、フェザータッチ、なんてのを意識しているわけでもないのに、師匠は尻肉を波打たせる。
「そ、それでも、もう乳首だけは駄目じゃっ……やめておくれっ……たのむぅ……❤」
声は涙に震えている。
耳もしんなり下がって元気がない。
フー、とわざとらしくため息を吐いて、ぴしゃりと尻を叩く。
ひん、と、師匠が鳴いて、尻がくねった。
「……土下座に免じて、乳首だけってのはやめてあげますよ」
「ほっ、本当かっ……?」
「頭上げんな」
頭を抑え込み、尻側に回る。
『Hong-Kong-Radio!!!
青き心の意気投合!
雲行き豊かな天空街都!
今や十二国志の第十三国! 愉快で未開な仙人界!
Hong-Kong-Radio!!!』
――ラジオもシメだ。
尻肉に挟まれていたちんぽは、ガチガチに勃起している。
「休憩は終いだ」
「はっ……あ、ぁああああああ❤❤❤」
土下座の姿勢から、わずかに尻を持ち上げさせて。そこに、ちんぽを突っ込んでいく。
ひだが弾けるようにかき分けられていく。
精液の絡んだ膣内は、きゅっ、とカリの裏まで密着してくるかのようだ。
締め付けは呼吸のリズムに沿ったものか、浅く荒い呼吸に合わせてきゅんきゅんと震えるように締め付けてきている。
迎え入れてくるかのようなそこを、凱旋するように征服する。
無論のこと、出迎えの子宮口をそのまま奥まで押し込むわけだが。
「で、師匠、質問の続きだが――」
「ァあ❤ っ、ふかっ、ひぃい❤」
「――突っ込んだだけでイってんじゃねーよ! 乳と一緒で脳もツルツルかババァ!」
パァン、と尻を張る。
先ほど叩きまくった方だ――真っ赤に腫れて痛々しさすらある尻たぶだ。
肌が白いだけに、赤が余計に目立つ。
片手で腰を固定し、亀頭でぐりっと奥を抉りながら、乱暴に問う。
「結局マウス殺したのはなんでだ、ババァ! なんで俺に言わなかった! 言えッ! 前々から旦那様だって思ってたんだろッ、なァに隠し事してやがったッ!」
「ごめっ❤ ごめんなひゃいっ❤ おしりやめっ❤ やめぇ❤」
「質問に答えろッ、……頭上げんなッ! 謝れっ、言えねえなら誠心誠意謝りやがれっ!」
「くひっ、いィい❤ いっ、ぃいっ……ィっ❤❤❤ ごめんなしゃいっ、ゆるひて❤ だんなさまっ❤ わひの❤ だんなしゃまっ❤ だんなしゃま、っ❤ ちゅよすぎりゅっ❤ おぐっ、ごんごんっ❤ 負げるぅっ❤ ほんとに、まけりゅっ❤」
「おらッ、負けんな、頑張れや師匠ッ! 弟子ごときのちんぽに負けてんじゃねーよッ!」
後ろから。
師匠の弱点である腹側を突き下ろす。
飛び跳ねるかのように痙攣する師匠を抑え込む。
腹筋にこすりつけるように、膣を抉って歪める。
無茶苦茶に締め付けてくる膣内を引きはがし、かき回し、ほじくり返す。
師匠は額をごりごりと床に押し付けるかのような姿勢になってしまっている。
暴虐に耐えるような姿勢でありながら、内実は逆。足もたたんでしまって快楽を逃がせない姿勢だ。
まあ、自分で丸まった自業自得だが――
「ふっ、くァっ、あぁああああっ❤ ァっあっあっあっ❤」
――その分イキ痙攣も短く強い。
絞られるような感触があり、吸い出されるような心地がある。
射精を一度しか貰っていない子宮が――尻から叩かれ何度も腹を折り精液を吐き出してしまった子宮が、欲しがって降りてきている。
尻肉を波打たせるように突き入れ、子宮を突きあげてひしゃげさせる。
のしかかって、土下座じみた姿勢を更に強制しながら、腰を小刻みに突き入れる。
スパートに入ったことに、師匠も気づいたのだろう。
師匠は涙声で、泣き言を叫ぶ。
「いまっ、なかぁあっ❤ ナカはまずぃいいっ❤ ぬいて❤ ぬいてぇっ❤」
「なにがまずいんだッ!? 言ってみろっ!」
「とり、つくろえないっ❤ だめっ、あたままっしろに、にゃって❤ すきってはくじょ、うっ❤ すりゅっ❤」
「出来ると思ってんのかッ、ぶっ飛べッ! さっさとイキ死ね、――堕ちろッ!」
あ゛、と師匠は一言だけ口にできた。
その後は息だけだ。
「――――、」
下を向いて、口を開いたまま、声にならない悲鳴を上げ続けている。
全身は俺ががっしり固定してやっている。
跳ねることすらできず、悶絶すらできず、師匠はただただ音もなく叫び続けた。
「しっかりっ……子宮で、飲めよッ……」
子宮口は鈴口にぴったりと合っていた――必死で飲もうとする子宮だが、飲み切れるものではない。
中を洗われるように、満杯になって溢れかえり、膣口から糊のような精液をこぼしている。
ほとんど動けない全身の中、唯一、膣内だけが、別の生き物のように痙攣し、ちんぽに絡みついていた。
無論のこと、というか。
その快楽は、師匠の意識をぶっ飛ばすには十分に過ぎた。
フ、と息を吐いて、土下座のままつぶれた師匠をひっくり返す。
「か……へ……❤❤❤」
ちんぽをブッ差したまま身を回したので、かく、かく、と腰が跳ねた。
せっかく補充した水分が、潮となって断続的に噴き出ている。
飛んだか、と、背と尻を抱きかかえる。
水と薬瓶を持って、一度部屋に戻る。
ケイの眠りは長く深いらしいが、このままここで寝食を忘れてたら、ケイに目撃されてしまいそうだったからだ。
/
「……う……❤」
と。ようやく、師匠が目覚めた。
「……起きたか」
「ん……」
口を半開きにした師匠が、目隠しされたまま、周囲を見回した。
ややあって、意識が飛ぶ前の状況を思い出したのか、かぁっと耳の先までを一気に赤くした。
反射的にか、身を離そうとして、
「んっひ❤」
と、落ちてきた――挿入はまだ続いているし、腕も縛ったままだ。
飛び跳ねかける腰を抑えて固定してやりつつ、声をかける。
「起きたか」
「おっ……起きたっ……寝起き弟子ちんぽくらったぁあ……❤」
ぐり、と腰を軽くゆすると、師匠は小さく、まって、まって、と繰り返す。
言葉通り腰を止めて――奥にまで挿入したまま――しばし待つ。
師匠の寝起きは悪いが、いきなり快楽を食らって、意識がきちんと起動したらしい。
呼吸を整えた師匠は、長耳をぴこぴこと上下させながら、言い放った。
「っ……い、いや、負けとらんしっ……嘘じゃしっ……!」
このクソババァ。――と思ったことは表情に出さず、笑う。
「じゃあ、このまま騎乗位して、俺の精液がんっがん搾り取ってもらっても大丈夫ですよね?」
「えっ、あ、それは……その……でっ、できなっ……むりっ……」
「ええっ。まさか"銀精娘々"ともあろうお方が、弟子のちんぽにビビって逃げるんですかね? 腰が半分抜けてるみたいですが、師匠なら俺ごとき余裕ですって。ファイト。俺も今回は全力で挑ませてもらいますが。以前のようにはいきませんよ」
「でっ、……できるに決まっておろうがぁっ!!! 無理なのはおぬしがわしを堕とすことよッ! わしを誰だと思っておるか! おぬしの師じゃぞっ、おぬしのごん太魔羅の弱点なぞ分かり切っておるわぁ!!! 必死で腰を振って、ごりごり抉ってもらって、代わりに弟子ちんぽを気持ちよくして、たーっぷり射精させて、子種を子宮で無防備に受ければいいんじゃろうッ!? 簡単に決まっておろうがぁ!!!」
「そこまで言い切るとは思わなかった」
「この馬鹿弟子がーっ!」
ぺちぺち叩かれるが全然痛くなゲボォ。
「力が入らんなら、入らんなりのやり方くらいあるわ、馬鹿弟子めがっ……!」
口から漏れた血を手の甲で拭う。ホンット照れ隠しが下手だなクソババァ。
「……あんま俺以外殴るんじゃねーぞ、人が死ぬからな……」
「おぬし以外はこんな調子で殴らんわ。おケイであれば死んでおるぞ今ので」
「待てよ俺ケイが死ぬ打撃いつも受けてんの?」
「……うむ、わしも若干鍛えすぎたと思っておる……」
師匠がそっと視線をそらしながら言った。
身体は頑丈になっても心までは頑丈になってくれていないらしかった。
溜息を吐きつつ、枕元に用意しておいたビンから、避妊薬を一粒。
「……まあいいや。……飲めるか。今のうちに飲んでおけよ」
師匠の口元にもっていき、含ませ、
「ぺっ」
と、吐き出された。
「……あ゛?」
「わ、わしの口は、まっ、まだおぬしのモノになっておらんわっ……❤ それに、こうまで床惚れさせられては、産むしかないに決まっておるじゃろうがぁっ……❤」
師匠は、俺の胸に両手をついて、ぐ、と身を起こした。
胎をぴくぴくと震わせながら、言い放つ。
「絶対に、ここで孕んで、産んでくれるわッ! 搾り取って動けなくしてやろうっ!」
カカカ! と、師匠は笑った。
気絶してる間に飲ませとけばよかったか。
「まあ、いいぜ。やってみせろよ」
――またすぐに気絶させて飲ませてやればいい話だ。