エロ率分析 (α)

〜分析結果サンプル〜


 Hong-Kong!!!

 因果応報天罰覿面!

 数奇なる運命辿りし天空街都!

 今や十二国志の第十三国! 憂目辛苦なんのその!

 Hong-Kong!!!




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 師匠にのしかかる。

 3発既に射精しているとは言え、俺の身は非常に――そう、元気がいい。

 ガンガン犯せる体制は、完全に整っている。

 そして、許可も出た以上、待つ必要はなかった。

 挿れるぞ、という言葉を発することもなく、亀頭を広げられた尻穴に添える。

 師匠の白い手指で伸ばされた尻穴は、亀頭の先端程度は難なく飲み込む。


「ゥ……あ……!」


 呻きで亀頭締め付けられる。

 力が入っている。

 押し入ることは可能だが、のしかかりを深くして、頭を撫で、零れた涙を舐めとる。

 脚が肩に乗っている。

 汗をかいた背に手を回してやり、身を折りたたみながらも抱きしめてやる。


「っ……」


 師匠が瞼を開いた。

 潤んだ瞳だ――まるで腹痛でも堪えるような顔だ(事実としてはそう間違っていないわけだが)。

 師匠は俺を見て、再度目をつぶった。

 眉はひそめられているが、


「……ンっ……」


 師匠は呼吸を再開する。

 深く、ゆっくりと。ある程度わざと、音を立てて、だ。

 呼吸のリズムで、尻穴が緩む。

 それに合わせて、少しづつ腰を押しこんでいく。


「ッ……ぅ!」


 逃げる身を、頭に置いた手で固定する。

 カリが肛門を抜ける。

 ここまで来れば問題ない。

 呼吸に合せながらも、ゆっくり丁寧に、しかし確実に腰を押しこみ、そして尻と腹下がぴったりと密着する。


「……ぁ、っう……ッ!」


 根元まで飲み込んだ師匠が、深く呼吸する。

 その都度、根元を締め付けられる。

 抑え込んだ身の腹が、中に一本芯を通されてしまって、驚いている。

 師匠の手が、俺の腕を掴んだ。

 そして、首を縦に振る。


「……では」


 一言だけ宣言して、引き抜いていく。

 挿入する時に、巻き込んだ感触があったが、引き抜いてみれば尻穴が吸い付いてくるかのようだ。

 見れば、幹に引っ張られるように、わずかに肛門が伸びている。

 歯を食いしばり、滅茶苦茶にしたくなる衝動を堪える。

 呻く――わずかに甘さを滲ませる声を上げる師匠の表情は、力が入ったものだ。

 半ばほどまでを抜いて、また押しこんでいく。

 そして、


「ふッ……」


 最後の1センチだけ、腰を強く押しこむ。


「っ❤」


 腰が揺れ、師匠の喉から声にならない呻きが出た。

 また、ゆっくりと引き抜いていく。

 鈴口腸壁にこすりつけるように、角度を付けて、だ。


「~~ぅ、うぅ……ッ」


 肩に乗った脚に、ぐ、と力が入った。

 それを感じながら、今度はもう少しだけ早く、そして強く突く。


「ン゛ッ……!」


 口を閉じたままの声だ。

 手は相変わらず俺の腕を握っている。

 尻肉の振動が止まったあたりで、再度腰を引き抜いていく。

 今度は半ばまでではなく、アナルをカリでひっかけて、更に引き伸ばすように、だ。

 覚悟するかのように、師匠が唇を引き結び、そして、手指に力がこもった。

 だが、そこで止まる。

 頭を押さえつけるようだった手から力を抜いて、雑にまとめた布の隙間から、濡れた銀髪に指を差し込む。

 濡れているうえに、雑にまとめた髪だ。指を通すだけにして、頬を撫でる。


「すー、はー」


 耳元で、呼吸する。

 吐息が長耳にかかったのか、耳が跳ねた。


「すうう、はああ」


 何をしてほしいのか、理解したのか。

 師匠は呼吸のリズムを合わせ、深く呼吸する。

 脱力の呼吸。

 一応極意のひとつの一端じゃぞ、などと伝えられた呼吸のリズムだ。

 尻穴を引き伸ばされながらだって、師匠はそれを行える。

 抱きかかえる身から、力が抜けていく。

 強張っていた背の筋肉や、表情の険が消える――そして当然それは括約筋にも及ぶ。

 徐々に尻穴が緩んでいく。カリに引っかかっていたそれが、わずかに広がって、元の位置に戻ろうと、したところをぶち抜いた。


「はぉ゛ッ❤」


 恥骨が衝突する。

 呼吸のため口を開いていた師匠が、その口の形のまま声をあげた。

 脱力していたケツ穴肉を巻き込んで押しこんで、尻肉を波打たせる。

 師匠は目を白黒させている。


「ッ、ぁ、……あゥっ、お❤」


 衝撃から覚めやらぬ師匠が絶望したような顔をして、そして表情を崩す。

 引き抜いて、押しこんだ。

 腕を掴む手指に力が入っていなかった。

 まとめた髪の中にさらに手を差し込んで、頭を抑え込む。


「ま゛ッ……これ、ま、たァッ、」


 ぐえっ、と表現するべきだろう。

 そんな声を出しながら、師匠の身がのけぞった。

 真上から突き降ろす。

 背骨側に亀頭がぶつかり、体勢に従って斜めに入っていく。

 尻穴を拡張しながら摩擦し、腰と腰がぶつかる衝撃が胎を揺らす。


「ぐっ❤ ふぉッ、い゛❤ ィ❤」


 上半身を、尻穴と頭の二カ所で以て折りたたむ。

 師匠の顔が真っ赤になる。

 折り曲げられた首、潰された肺が、衝撃に従って声を盛らさせる。

 先ほど緩んだはずの尻穴は、呼吸困難も相まって、ギチギチに締め付けてきている。


「ィ゛……❤」


 ピストンのペースは早くも、摩擦が小刻みと言うわけではないし、一定でもない。

 何に必死かと言えば、師匠を鳴かせることに必死だ。

 長く尻穴をこすり、腸内を削り、腰骨を揺らし、尻肉で音を立てもするし、

 短く尻穴を苛み、腸内を小突き、骨盤を震わせ、尻肉に波紋を産みもする。

 もはや師匠の手が落ちている。

 風呂場の床に爪を立てている。

 口端からよだれを垂らしながら、快楽に耐えるような表情を浮かべている。

 一際長く――カリが露出するほど外に引いて、風呂場に反響するほどに強く腰を打ちこんだ。


「…………う゛❤ ぎゅ❤」


 脚に力が入る。

 視界の端で、足指が丸まった。

 根元を絞られる感覚を突き破るように、精液を吐き出した。

 師匠は二度、三度と強く震える。

 もはや声も出せない有様だ。

 腸内精液を放出し、そして流し込んでいく。

 軽く腰を捻ると、涙の雫と共に尻穴が新たに締まる。

 出しくさしの精液をそれで吐き出し、そこで頭のロックを解除する。

 ぜひゅ、と師匠が呼吸する。

 背をべったりと風呂床に付けて、浅く早い呼吸を繰り返している。


「……失礼しますよ」


 と、足を片方、肩から降ろす。

 尻穴をよじられて、呼吸する師匠が再度鳴いた。

 側位――そしてそれを経由して、もう一方の足も回させて、師匠を回転させる。


「うぁ……」


 逃げようとする師匠から身を軽くおこし、太ももの上に座るような姿勢を取る。

 それだけで、師匠は逃げられなくなった。

 這う腕に力がない。

 デカ尻を両手で掴めば、師匠は諦めたように手を握った。

 閉じさせた脚は、当然尻肉の盛り上がりを産む。そしてそれは、両手に余るほどの厚みを持っている。

 軽やかな身の師匠であるが、尻だけはへヴィ級だ。

 そりゃあ立ち上がる時にどっこらしょなんて言うわな――こんな尻をしていてバランスを崩さないのか真剣に心配だ。

 思いながら、両の親指で尻肉を広げ、穴を露出させる。

 尻肉に埋もれているようだった幹も露出。尻穴を痛々しいほどに広げているのが見えた。

 また、ぬるり、と引き抜く。

 今度は腹側を責めることになる。


「ぐぅ、おッ、お゛❤」


 師匠の足裏が、ぺちり、と俺の背を叩いた。

 ワンストロークでのけ反った――そして締め付けからするに、軽くイっている。

 引き抜き、落とす。

 引き抜き、突く。

 引き抜き、揺さぶる。

 腹側、腸内から刺激し、子宮を裏から苛め抜く。


「け、ちゅっ❤ ゥ❤ う❤」


 子宮をパンチングボールじみて刺激すると、小刻みな声が漏れる。

 カリで先ほどの精液をかき出し、腰をこねて腸内全域に塗り広げていく。


「がッ、あがっ、ほぉおっ❤ おッ❤」


 やはり子宮を裏から叩くのが一番反応が良い。

 暴れる上半身を無視して、尻を掴んだまま、胎を床とちんぽで挟んでいく。


「イ……ぐっ❤ ばが、もッ❤」


 言葉は作らせない。

 抵抗は無駄だと尻穴に教え込むように、アナル性器に躾けていく。


「うっ、お❤ おごっ❤」


 尻穴が、幹の一定の位置にまとわりつく。

 アナルの伸び縮みの範囲だけ――最大限のストロークからすると、ごくごく短いそれに、師匠は泣かされ続ける。


「ォ……あ゛ッ、とけッ、る゛っ❤ ゥ❤」


 上半身が肘で身を起こした。

 だが、腰から下が付いていかない――俺が抑え込むまでもなく、師匠はもはや立ち上がれない。

 それでも俺は押さえつけて突き続ける。

 震える背筋を眺めながら、きつく締まり、早く終われと――あるいは、精液を欲しがる尻穴を責め続ける。

 背を叩いていた足裏は、既に床に落ちている。

 半開きになった股の間。肉付きの良すぎる尻肉を割り広げられて、その中心を穿たれ続ける。


「ぐっ、――ゥ、えっ❤ えぅうッ❤」


 数回だけ、長いストロークに移行する。

 2度目で肘が崩れ、べしゃりと師匠が床に落ちた。

 ちょろ、と音が股間の方から聞こえてくる。

 無視してのしかかり、そして足を絡め、手を胸元に滑り込ませて、口内に指を入れる。

 歯を食いしばることができないよう舌をつまんで、射精のための動きに入っていく。

 細かな動き。

 師匠が一番尻穴締め付ける動き。

 子宮を崩す動きだ。


「えぁっ、えぅ、れ、っひ❤ ふひぃっ❤ へぅう❤」


 半分吐息のような喘ぎをこだまさせながら、師匠は手足を痙攣させた。

 とどめを刺すように、歯を食いしばって長く引き抜き、突き入れて、そして力を入れる。

 腸内全体に塗り込んだ精液に、追加分を。


「えッ、あ゛❤ れて、ぅうううう❤ ひゃ、へぇぇ❤」


 舌をつままれたまま、師匠が脱力する。

 射精を享受するかのように、だ。


「えッ、イ゛ッ……❤」


 流し込まれ、師匠が弱々しく痙攣する。

 舌を離し、頬に手を当てて、横顔をこちらに向けた。

 師匠はやや長い舌を垂らして、どこかうつろな目で俺の方を見ている。

 へひ、へひ、と、犬じみた呼吸が聞こえた。


「っ……っと」


 最後に腸内をこね回して最後まで絞らせて(師匠は苦し気に呻いた)、師匠の身を抱える。

 出したばかりのちんぽにはやや辛い刺激だが、軽く身を起こせば、そろそろ湯がだいぶ溜まってきている。

 尻穴挿入したまま足を抱えて、浴槽の中に腰を下ろしていく。

 広い浴槽内だが、底に座れば肋骨くらいの位置までは溜まっている。

 背面座位だ。

 尖った乳首を弄りながら声をかけると、あう、と声が漏れた。

 ぴしぴしと指先で弾き、あるいは摘み、軽くひねる。

 まだくったりとして全身から力が抜けている。

 俺という椅子に、尻穴に突き立ったちんぽで固定されているようなものだ。

 徐々に師匠の声が落ち着いていき、ある程度のところで止まる。

 動かずに、乳首を軽く弄っている状態だ。

 燃え上がるほどではないが、覚めるほどでもない、と言ったところか。


「あぁ……❤」


 ぴく、ぴくと肩が揺れる。

 すべすべの肌、縦に長く腹筋を感じさせる腹――わずかに膨らんだ胎と、そして脚を撫でる。

 湯の中、白い肌に、わずかに縄目が見えている。

 あ、と気づいたが、腹に床の跡がついていた。すまん。


「ン……」


 ぐ、と掴むように、脚をマッサージする。

 柔らかな、体格と比して肉付きが良い、男の欲情を誘う脚だ。

 師匠は手業より足業の方が得意な方だ。

 クッキーの型でも取るかのように岩を蹴り抜き、段ボール箱を潰すかのように家を踏み抜く。

 普段師匠が俺の懲罰に拳骨ばかり使っているのは手加減の一環である。いや、手加減ってレベルじゃないんだが。

 ともあれ、そんな凶器である師匠の脚だが、むにむにと柔らかい。

 胎を撫でながら、師匠の心地よさそうな声を聞く。


「なんじゃ、わしの脚……」


 ……心地よさそうって言うか、少し眠そうな声ですね。

 反対側の太ももも揉みこんで、そのあたりで湯が腋のあたりにまで到達。

 湯を止めて、腕を取り、揉み揉み。


「……ごつい手じゃのう」

「まあ、この一年半、ちょい、色々ありましたからね。だいぶ背も伸びましたし」

「そうさのう、……いつの間にか抜き去りおって。生意気な」


 空いた手が、俺の頬に伸びてくる。

 笑みを浮かべた顔が、俺を見上げていた。

 揉みこむ腕を放し、ぐ、と抱きしめる。


「ン……これ、少し苦しい。華奢な女じゃぞ、わし。気遣うがよい」

「……すみません流そうと思ったんですがちょっとツッコミ入れていいですかすみませんクソババァ華奢ってこのケツ絞ってから言えよ」


 腕を噛まれた。


「いででっででで歯があたたたたたた」

「ふぐぐぐぐぐぐ苦しいぬぐぐぐぐぐ」


 なるべく力を緩め、ぺしぺしと師匠の身を叩いてタップする。

 師匠が口を放せば、二の腕の筋肉に、くっきりと歯形がついてしまっている。


「いぃってぇ……」


 ちょっと涙が出ていた。

 慣れてても痛いものは痛い。


「……ひとの気にしておるところをあげつらいおった、当然の報いよな」


 師匠は、歯形をぺろりと舐めてきた。

 痛みとくすぐったさが混じる。

 尻の座りを気にするように腰を動かし、ン、と吐息を漏らした。

 当然ながらと言うか、ぶっ刺さったままである。

 脚を揉むたびに尻穴も締まって、尻穴三発目もそろそろ出したい、というところだった。

 師匠が再度、俺を見上げてくる。

 期待を乗せた目だ。

 半開きの唇から、赤い舌が見えている。

 性欲が新たに沸き起こるのを感じる――端的に言えば、ムラッとした。セックス中だと言うのにだ。

 手が伸びてきて、俺の頭を引き寄せてくる。

 逆らわずに引き寄せられて、キスをする。


「ふぅ、ン……❤」


 舌が口内に入ってくる。

 侵入してきたそれを軽く噛んで逃がさないようにして嬲りながら、手指、そして腰は別の動きをする。

 右手は優しくクリトリスを、左手は強めに乳首を。

 そして腰の方も、わずかでこそあれど、動かした。


「ひっ、ぅ……❤」


 口端からあえぎが漏れた。

 アナルからわずかに精液が漏れだしている。

 腰を揺すりながら、露出したクリトリスを撫でて、逆に乳首は少し強めに引っ張る。


「んん❤ ン❤」


 師匠の舌が逃げた。

 それを追って師匠の唇を舌で割ると、師匠は迎え撃つように舌を絡ませてくる。

 だが今、強いのは俺だ。

 クリトリスを撫でまわしていた手指を、穴にもっていく。

 入り口を撫でまわすと、師匠が股を閉じ、そしてちんぽアナルをこじ開けられて呻きを漏らした。


「ンッ、ん゛――❤」


 酒臭い口の中で、師匠が鳴く。

 脚がぴんと伸びて、俺の後頭部にかかった腕に力がこもった。

 当然というべきか、尻穴もよくよく締まる。

 歯を食いしばって搾精を堪え、


「師匠立ちます」

「ふぇ、っ❤」


 胎を持つように立ち上がり、師匠を壁に押し付ける。


「あぁ、ま、まって、これっ❤ も❤」


 師匠が壁に手をついて、身を持ち上げようとしている。

 振り返ろうとしたその腰をがっしりと掴む。

 柳腰――よくよくくびれた細い腰だ。尻との対比で細さが際立つ。

 持ちやすくていいよな、と思いつつ、ゆっくり引き抜く。


「うぁっ、あ、ぁああぁあ……っ❤」


 師匠が壁に爪を立てた。

 つま先だけがついた内股の膝を笑わせながら、頭を落とす。

 腕を壁にひっかけているかのような姿勢だ。

 ギリギリまで引き抜いて、ほんの一瞬停止して、突く。


「うっう゛ぅううう❤❤❤」


 尻肉がたわみ、師匠の上半身が少し落ちた。

 湯ではない熱い液体が、とろとろと零れ落ちている。

 ストロークを、ピストンを繰り返す。

 本格的に落ちそうになったので、師匠の胸を支えて持ち上げ、壁にぺったりと張り付かせ、改めて腰を打ち付ける。


「あぁ……ァ❤ うぁあ❤ ば、か❤ つよっ❤ いィい❤」


 先ほどはわずかなものだった吸い付きが、強くなっている。

 腸内精液で満たされたためだろうか。


「やさ、ひっぐ❤ ゆっぐりっ❤ こわれるっ❤ けちゅあな、ばかになっ、る❤」


 無視して尻を張った。

 高い悲鳴にゾクゾクする。

 無論のこと前後運動は止めない。

 弱点を抉り、すすり泣き交じりの嬌声をもっと響かせる。

 泣き言を言っている暇があれば締めろと手のひらに込める。


「やめよっ、尻、いたいっ❤ へんに、なっておるっ❤ 胎、ゆれてっ❤ あたまが、おかしくにゃるぅうっ……❤❤❤」


 裸身に汗が浮く。

 俺の方も、前髪から汗とも湯ともつかないしずくが落ちていく。

 叩くたびに心地よく尻穴が締まる。

 汗のしずくを手のひらが弾く。


「あ゛っ、うぁああ❤ あぁああぁあァ❤」


 がくがくと師匠が痙攣する。

 腰を入れなおす。

 師匠を完全に壁に押し付けて、内臓を撹拌するように突く。

 尻を叩いていた手で師匠をこちらに向かせて、唇を重ね、射精する。

 揉みこみの間我慢していたので、濃い。

 ほとんど一つながりのような感覚がある。

 引っこ抜かれるような射精で、俺の方も膝が笑う。


「ン゛ッ、ゥ~~~~~~~ッ❤❤❤」


 溢れ出た精液が、風呂に落ちていく。

 師匠がつま先立ちになり、尻肉を押し付けてきていた。

 胎を撫でれば、ぎう、と腹筋が――そして尻穴が締まった。

 そのうち腹を撫でるだけでイくんじゃないかとすら思う。

 ……身を放せば、風呂のそれとは違う湯気が師匠から立ち上ったかのようだった。

 師匠は壁に体重を預けたまま、はひ、はひ、と犬じみた呼吸を繰り返している。

 肩甲骨が浮き上がっている。普段は見れない背中だ。

 美しい細い裸身に、一瞬は落ち着いた性欲が、また立ち上るのを感じる。


「じゃ……ちょっと、移動しますよ、と」

「ン゛……ん❤」


 師匠の腋を固めて移動する。

 尻にちんぽが突き立っているために、つま先が床に着く程度だ。


「ほら、足あげて」

「わ、わかって、おる、わ……❤」


 そう言いつつも、師匠は太ももをぴくぴくと痙攣させるだけだ。

 もう少し体力の回復を待たねばならないだろう、が。

 立ちバックは師匠の足腰的に無理、床は正直ちょっと痛そうだ。

 ふ、と一息。

 仕方なく、反るように師匠を持ち上げ、ちんぽを引き抜く。

 いまだ硬いままのちんぽが、ずるりと抜けて反りかえった。


「あがっ、ァ、締まらなっ……❤」


 ぶりゅ、と音がして、精液尻穴からあふれ出る。


「あッ、あぁ、あ……❤ 出ておる……弟子せーえき、漏らしてぇっ……❤」


 破裂音が連続する。

 師匠が両手で顔を覆った。

 股の間を、盛大に精液が汚していく。


「何我慢してんだ。一回、全部出せ」

「ッ❤❤❤」


 少し膨れた胎を押し込むと、師匠がのけぞった。

 高い破裂音がして、びちゃびちゃと湯に精液が落ちていく。


「ゥッ、あ❤ っこ、こんな❤ みじめな、ァ……❤ 見るなっ、見るでないぃ……❤」


 師匠は軽く股を開き、腰をかくかくと前後させる。

 既にちんぽは外に出ているというのに、セックスしているかのような腰の動きだった。

 ……我ながら出しすぎたので、そのまま流すと排水溝が詰まりそうな気がする。

 シャワーの方は無事なわけだし、終わった後シャワーを浴びることにしよう。

 涙を流す、しかしどこか恍惚とした表情の師匠を抱きかかえ、浴槽から出る。

 抱えた動きでまた精液が噴出する。

 それだけでも軽イキするほどの刺激なのか、師匠は俺にしがみつきながら、一歩ごとに震えている。

 尻穴から、粘度の高すぎる精液が一本のひものように垂れさがっていた。




/




 そして、師匠の寝室に戻ってきた。

 風呂を出た後だと言うのに、鼻がだいぶ馬鹿になっている。

 師匠の部屋のにおいがよく分からない。

 まあ、新鮮なメスのにおいを発散する師匠が眼下にいるのだ。さもありなん、ってところか。

 真っ赤な、ぼぅっとした顔で俺に抱き着いてきている師匠に、声をかける。


「師匠。新しい布団を編んでくださいますか」

「う、……ぁ……?」

「小便くせぇ布団に顔押し付けられたまま犯されたいならそれでいいですけどね」


 はぅ、と師匠が長耳を真っ赤にした。

 一瞬だけ迷うように寝台の方を見て、首を振り、そして意を決したように仙術を用いる。

 師匠の手が光を放ち、ばさり、と、マットレスじみたそれが床に落ちた。

 こんな時だってのに、無詠唱、どころか無命名――完全無音発動。

 いつも服を編んでいるそれと同系統の術。無から有を生み出し操作する術だ。

 師匠の場合これで剣まで鍛造するのだから年季ってすげえな、なのだが。

 ともあれ、眼前の床に広がるのは、"プロレスごっこ"だってできそうなくらい広いマットレスだ。

 師匠は長いまつ毛に涙をためながら、俺を見上げてくる。

 首を落とし、キスをする。

 まだまだ、今日と言う日は長かった。




/




 ――暗闇の中にいた。

 耳鳴りがしそうなくらいの静寂の中にもいる。

 鼻には何かが詰まったかのようだ。

 視覚。聴覚。嗅覚。

 この三つを、封じられていた。

 味覚はこの状況では役に立たない。

 触覚はと言えば――


「がッ!」


 吹き飛ばされて思わず声が出る。

 肩口への突きだ――吹き飛ばされて雪を跳ね飛ばしながら一度バウンドし、そこで身を制御して立ち上がり、構えなおす。

 ずきずきと肩が痛む。

 筋肉の厚い場所を殴られただけなので、すぐさま治癒は完了した。だが、力をねじ込まれ、楔になっているかのように痛む。

 ――触覚はと言えば、痛みを感じるだけのモノになり果てているわけだ。

 何時間こうして殴られているのか分からない。

 時間の感覚がない。

 一撃で戦闘不能になるような急所は狙われない。

 嬲られている。


「       」


 このクソババァ後で泣かせてやる。

 そう叫んだつもりだったが、音が出ない。

 叫んだ瞬間、ボディにいいのが入って、崩れ落ちて胃液と血を吐く。


「……っぞ、がっ……!」


 ごぼごぼと濁った声が、耳に届いた。

 俺の声だった。

 いつの間にか、闇が晴れている。

 眼前には、赤色の混じった胃液がしみこむ雪がある。


「いやー、聞くに堪えんのー。で、どうじゃ、暗闇の中だと感覚が研ぎ澄まされるじゃろう?」


 ゲボッ、と口の中に残っていた反吐を吐いて、内臓を治癒しつつ、言う。

 確かにそうだが、


「ボコボコにされすぎて、反応追いつくかってのッ……!」

「人のせいにするとはのー。我が弟子ながら嘆かわしいわカスめ」


 やれやれじゃ。と肩をすくめる師匠である。

 口元を拭って立ち上がり、改めて呼吸――気を練り直し、全身に巡らせ、治癒を行う。

 今日は内臓への打撃がひどい。

 クソピエロの事件について話したが、内臓治癒の修行も兼ねてるんだろうか。やめろよ腹の中に血が溜まるから後で出さなきゃいけなくなるだろうが。

 渦状馬が四肢をたたんで座りながら、プルヒヒヒ、と笑っている。


「どれ、もう一度やってみよか?」


 師匠が杖を軽く振りながら言う。

 動いて多少汗が出ているせいか、ほこほこと湯気を立たせている。


「……お願いします、師匠」


 立ち上がり、構えなおす。

 全快とは行かないが、呼吸は整った。


「師匠」

「なんじゃ」

「終わったら風呂入りましょう」


 パボフッ、と音。

 見てみれば、渦状馬が雪山に顔(?)を突っ込んでプルプル震えていた。

 師匠はと言えば。ぽかんと口を開いて、……理解したのか、顔を真っ赤にした。


「こ、こ、こ」


 首から上を、長耳の先端まで朱に染めて、わなわなと震え、


「こ・の・馬鹿弟子がぁああああああああああああああああああ!!!」


 ……その後、すげえ勢いで殴られたが。

 師匠が一緒に風呂に入ってくれたので収支はプラスだった。やったぜ。