エロ率分析 (α)

〜分析結果サンプル〜







 最近、ボクは晴彦さんが目覚める前にベッドに潜り込んで朝チュンごっこを楽しんでいる。晴彦さんの頭を抱えて抱きしめると、おっぱいに顔が埋もれて、晴彦さんは少しリラックスしたみたいに顔を和らげる。


「お早うございます。」

「……うん。」


 あ♡ これはネボスケさんですよ。


「ゆい……キノコ。」

「キノコが食べたいんですか?」

「キノコ……。」

「わかりました。キノコですね。」


 これも可愛いんですっ。

 晴彦さん、朝に弱いから寝言みたいに色んな事を口走るの、知ってましたか?

 それでこの前は、秋茄子尽くしにしましたし。


「今日はキノコ尽くしにしますから、起きましょう? 遅刻しちゃいますよ?」

「…………。……ああ、はぁ、おはよう。」

「おはようございますっ。」


 胸の中で晴彦さんがモゾモゾ動く。

 それ、ちょっとこそばゆいです。

 ボクは晴彦さんの頭を解放して、そして二人でベットの上で座ってまったりする。


「ふあ……。」


 えへへ。この、晴彦さんが起動するまで待っている時間も凄く楽しい。


「ぁあー。」


 晴彦さんが軽く伸びをする。

 少し目が覚めてきたたみたい。


「おはようございますっ♪」

「おはよう。」


 ふふ、髪の毛がハネてます。


「今日もいい天気ですねー。」

「ああ。」

「今日も一日がんばりましょー。」

「ああ。」

「晴彦さん。」

「ああ……うん?」

「あれから、イライラしたのは治まりました?」

「あー、まあ?」

「昨日、あのあとボクも考えたんです。」

「うん? うん。」

「晴彦さんがムシャクシャしちゃったときに、ボクは何をできるのかなって。」

「あー。」

「晴彦さん。ボクの髪の毛、ぐしゃぐしゃーって掻き乱してみてください。」

「……?」

「ほらほらっ♪」


 ボクは頭を差し出して、上目遣いで急かす。


 ぐしゃぐしゃー。


「わーっ♡」


 えへへ。

 晴彦さんは片手でぞんざいに掻き乱すんだー♡


「……どうですか?」


 晴彦さんが手を止めたので、手櫛でペタペタ髪の毛を整える。


「うーん……?」

「もう一回やります? 今度は両手で、もっと激しくしても良いんですよ?」


 ぐーしゃぐしゃぐしゃーっ♪


「わーっ♡」


 晴彦さんの両手が、ボクの後頭部の髪の毛の中に入り込んで、ひっくり返すように、まぜっ返すように梳った髪の毛を台なしにする。晴彦さんも言ってたけど、右手もけっこう治っているみたい。

 指が、後頭部から項を撫でるから、背筋が少しムズムズするような、ピクッと反応しちゃうような不思議な感覚があって。その変な気分になっちゃいそうな感覚を逃がそうとして、身体が勝手にくねっちゃう。

 さらにそれをごまかすために、ボクは晴彦さんがやり過ぎて、ちょっと嫌がって逃げるフリをしてるけど、本当はもっと掻き乱してほしい、とでも言うように、本当には嫌がっていない程度に頭を振って逃げるフリをしながら、晴彦さんの胸におでこをくっつけた。


 こうすると、ほら、掻き乱しづらいから頭を掴んで離すでしょ? 

 ボクは晴彦さんの両手に包まれて、上目遣いで見つめる。


「ボサボサになっちゃいました。」

「そうしろと言われたからな。」

「これからもムシャクシャしたら、ボクの髪の毛をグシャグシャにして発散してもいいんですよ?」

「……まあ、確かにちょっと楽しかった、かな?」

「そうですか? 晴彦さん。髪の毛がボサボサになっちゃったので、手櫛で整えてくれますか?」


 晴彦さんは、何を言っているんだ、とでも言うように少し呆れ顔だけど、撫でてくれる。

 確かに、髪の毛を掻き乱させておいて、それを元に戻してって言うんだから、呆れちゃうよね。


「えへへ。」


 ボクとしては晴彦さんに髪の毛をグシャグシャにしてもらえて、しかも整えるときに頭を撫でてもらえる素敵な遊びなんだけどなー。


 それにね?


 前髪から整えて、後ろも撫でてくれるときに、釣られたフリをして顔を上げる。

 もちろん目を瞑って。


 ほらほらっ、キス顔だよ。



 ちゅー、しないの?



「んん……っ。」


 むふふー。作戦成功だー♡


「ん……、ふ……。」


 晴彦さんの頭に手を添えて、ゆっくりボクの方に引き倒す。

 晴彦さんは、ボクが何かをしたいんだって思っているから、わざわざ釣られてくれる。

 ボクの上に乗っかりそうになって、四つん這いになる。

 ボクはその下で、キスされている。

 当然、そのうちにキスの水音も激しくなるよね。


「ちゅっぷ……んっ、ちゅう、れろ。」


 舌と舌を絡ませると、どうしてこんなに幸せなんだろう。


「ちゅ、ちゅう。はぁ…んっ、晴彦さん。ボクの上に乗ってくださ――きゅうっ。」

「ほら、言わんこっちゃない。重いだろ?」

「だいじょーぶです。……はむ。」


 ちょっと、苦しいね。

 でもボクはなんでもないって言うようにキスをする。

 だって、来週末にはもっと激しく体重をかけてほしいから。ボクだって今から少しずつ、晴彦さんの質量に堪えられるように、慣れておきたいんだ。

 ボクの太ももに擦れてるおっきな晴彦さんを、ボクの内に挿入れる前に。


「あむ、ちゅ……。そろそろ、いつも起きる時間だろう?」

「え、あ……。はい。そうですね。」


 もっとキスしていたかった。

 でも晴彦さんが横にズレて、添い寝の形に戻ってしまった。


「そんな、良かったか?」

「え、はいっ。晴彦さんってキスが上手なんですか?」

「いや、知らないけど。」

「ずっと、キスしてたかったです……。」


 冷静な晴彦と恥ずかしさでいっぱいいっぱいの結菜がいるから、耳まで真っ赤にしながら晴彦さんを見つめて、それでもこんなセリフを普通に言えちゃう。


「どうして、そこまでしてくれるんだ?」


 言葉は少ないし端折っているけど、これはさっき、ボクが体重をかけてほしいって言った理由を聞いていた。


「晴彦さんの全部が欲しいんです。」


 どこまで言っちゃうべきかな。


「晴彦さんに好きだって、言ってもらえて、ようやく本当に彼女として認めてもらえたんだなーって思えたんです。そしたら、、、ボクも我が儘になっちゃいました。」

「我が儘に?」

「はい。ボクは、晴彦さんの全部が欲しいんです。晴彦さんは優しいから――」


 優しいから、なんて嘘をつく。晴彦さんは臆病な自尊心が邪魔をして、自分勝手に成り切れないで自己嫌悪で傷ついてしまう。


「――ボクを大事にしてくれるって言ったじゃないですか。本当に嬉しかったです。……嬉しかったんですけどね? 嬉しかったんですよ? でもですね、、、あの。その。」


 ボクは言い淀む。だって、これを言ったらボクはすごい変態みたいに聞こえちゃう!


「あの。。。うー。」


 晴彦さんはじっと待ってくれる。


「その、、、え、えっちのときは、むしろ、大切にしてほしくないって言うか、あ。あうぅ……。その、ね? ちゃんと、、、苛めてくれなきゃイヤです、よ?」


 顔とか見られないよ!

 でもこうでも言わなきゃ晴彦さんだってボクに遠慮して真綿で包むみたいに大切にしちゃうじゃん!

 それでストレスを溜められるのとか絶対ヤだし、それで余所々々しくなっちゃうのとかもっとヤだ!


「結菜……。」

「晴彦さんに好きになってもらえて、ボク、本当に嬉しかったんです。だから、晴彦さんにはボクで満足してもらいたいんです。でも、晴彦さん。昨日、けっこう激しく咽を犯してくれたのに、すごく後悔していましたよね? だから先に言っておきたいんです。晴彦さん。。。えっちのときは、好きなだけ激しくしてくださいね?」

「結菜。……ありがとう。」


 あー! もー!

 恥ずかしい恥ずかしい死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃううーーっ!!!!!!


「でも、もらえたなんて、どうして。。。」

「え?」

「俺の方こそ、結菜みたいな可愛い女の子が、本当に俺のことを好きだなんて言ってくれるとか、奇跡みたいじゃないか? それこそ、最初は構ってもらえるだけで儲けものだなんて思ってたくらいだ。俺の方がもらってるくらいで、」

「そんなことないです! ボクの方が晴彦さんに構ってもらっているし、」

「いや、結菜。」

「でもですよ?」


 ボクたちは、お互いに顔を見合わせる。


 そこで、ハッと気づいた。

 晴彦さんとボクは、同じ形の魂を持っているんだ。

 ボクの心も身体も、10年前から晴彦の下地が作られて、今、ボクの中にはしっかりと晴彦がいる。


 今、晴彦さんとボクは、同じ魂で同じことを感じてる。


 なんだ、そういえばそうじゃんか。

 晴彦さんはボクなんだ。だから、考えてることだって似通って当然だ。


 ボクは晴彦さんと同じ思いを共有している。


 えへへ。

 それは、晴彦さんと同じ形の魂を持つボクには当然のことだったんだけど、これまで晴彦さんの気持ちを本当に理解できているのだろうかという結菜の不安が安心させてくれなかった。


 でもね。


 今、ボクは確実に晴彦さんと同じ思いを共有したって思えたんだ。


 晴彦さんもボクと心が繋がったような気がしたのか、ボクたちはお互いの顔を覗き合って、そして隠し事をするときみたいにクスクス笑う。


 お互いに、相手のことを考えて、それで意固地になってる。晴彦さんもボクも、それがわかった。


「えへへ。」


 ボクはそれがたまらなく嬉しかった。


「晴彦さーんっ♡」


 晴彦さんの胸に頭をグリグリする。


「晴彦さん。ボクもいっぱいご奉仕しますから、晴彦さんもボクに思いっきり体重を傾けてくださいね?」

「……それだと結局、俺の方が得をしてないか?」

「そんなことないですよ? ボクだって晴彦さんに気持ちよくしてもらったあと、すっごく幸せでしたよ?」

「なんだか丸め込まれたような気がするが。」

「……が?」

「これ、どうしてくれるんだ?」


 いやらしくニヤニヤして見せる晴彦さんが指さしたのは、おっきな晴彦さん。


「朝の一番搾りをボクに飲ませたいですか?」


 だから、ボクもドヤ顔で答えた。。。つもりだった。


「そんな真っ赤な顔で言われても説得力ないよ。」

「あうぅ……。」

「それに、ああ、まあ。」

「なんですか?」

「……結菜は、その、マゾ、なのか?」


 こうなるってわかってた。


「晴彦さんに、だけですよ?」

「そうか。じゃあ、やっぱり苛められたいのは、マジなのか。」

「え、と。痛いのは、あんまり。。。」

「我が儘だなあ。」

「ごめんなさい。」



 結局、遅刻しちゃうから晴彦さんは気合で治めていた。

 ……本当にごめんなさい。



   *** ***



 実力テストは、今のボクからすれば、やっぱり大したことなかった。この分だと来週末の3年生の模試にも参加できそうだ。そして、ボクはその模試でも満点を目指してる。


 そのあと、ボクはカナダくんとバッタリ会った。時間がなくて部室にも寄れず、テスト後にそのまま初香たちと帰ろうとしていたとき、廊下の向こうから歩いてくるカナダくんが見えた。カナダくんとは今週頭に厳しめなことを言って以来、あまり話していない。というか、部室に行っても志乃ちゃんがずっと喋っちゃうから、カナダくんは発言するタイミングをつかめない。

 そんなカナダくんは、ボクに話しかけるタイミングを計っているような躊躇いがあって、ボクはそれに付き合っていられなくて「バイバイ。」と声をかけてみんなと一緒に帰った。



   *** ***



 夕ご飯はキノコ尽くしだ。

 いろんなキノコをいろんな料理にして堪能した。

 なんで? なんて聞いてくるものだから、ボクは晴彦さんが寝言で言ってたから、食べたいんだと思ったなんて答えて、ちょっと前に秋茄子を出した時のことも話した。

 晴彦さんは「ふーん。」なんて興味なさそうだった。


 そのあとはいつも通り晴彦さんがお風呂に入ってる間にボクは洗い物をして、晴彦さんはバスタオル2枚で古代ギリシャ人みたいな恰好で出てきた。

 いつも通り麦茶を渡して、飲み終えたらいつも通りベッドに誘導して、ボクは服を脱ごうとした。


「結菜。おいで。」


 晴彦さんは、ボクの手を引っ張って、ベッドに連れ込む。

 されるがままにボクは晴彦さんの腕の中に納まって、そして抱き枕にされている。

 昨日から、夜は晴彦さんに引っ張られて、抱きしめられるのが普通になっている。


「いいんですか?」


 おっきな晴彦さんはガチガチに固くなって、はち切れんばかりに主張する。

 今すぐボクに処理してほしいって。

 なのに晴彦さんは優しい顔で、「いいからいいから。」って、ぎゅっと抱きしめる。


 ボクは、晴彦さんの気持ちが直接入ってくるって錯覚するくらい、よくわかっちゃった。

 もともとは、ボクも晴彦さんだから。

 晴彦さんは態度で大事にするっていうことを伝えようとしてくれる。

 抱きしめて、ボクの胸をいっぱいにしてからフェラチオするのと、その逆なら、先に抱きしめられた方がボクは大事にされてる気分になる。


 だって、ボクには晴彦さんが入ってる。


 今朝もそうだけど、なんだか最近は、ボクの中のあれこれがちょっと馴染んできたような気がす――


 ――あ。


 思い出した。


 ボクの中には二人の晴彦さんがいる。一人は、もう混ざっちゃってるけど26歳の時の晴彦。もう一人が今の晴彦。6歳の頃のボクは、急に入り込んできた色んな知識と朧げな感情に翻弄されて、それでもハルにいさんを異性として認識できたから、アピールしたくていっぱい遊んでもらって、そして段々会わなくなって泣いちゃったあとも花嫁修業として炊事洗濯に、男性目線で唆られる身体作りと美容を頑張った。


 全部、無意識の26歳の晴彦の知識が囁いたんだ。6歳のボクにはそれが晴彦さんの知識だってわからなかったから、凄くリアルなエッチの晴彦さん視点の記憶とか、もうホントどうすれば良いかわからなかったよね。その代わり、おませを通り越して悟りを開けてたのは、良かったのかな?


 そうだ。


 そうだった。


 なんで、ボクはえっちなことに積極的なのか。


 ボクは一方でぐいぐい前に進むようにえっちなことの勉強をして、できる限り扇情的に振舞って、そして食べられたがっている。

 だけど一方で、飛び出す犬を引っ張る飼い主のように、引きずられてるような怖がりのボクがいる。

 怖がりなボクは恥ずかしがり屋で、えっちなことをしたがるボクを抑えきれてないけど、どこかで歯止めになっていた。


 なんで?


 どうして?


 理由はボクが10年前からえっちな記憶を持っていたからだ。

 それを見て? 思い出して? 育ってきたからだ。

 そして、その記憶を忘れるように封印して、そしてその残り香のようなものがボクを晴彦さん好みの女性になるように突き動かしていた。


 晴彦さん好みの女性。


 元カノさんだ。

 ボクは、元カノさんよりずっと、晴彦さん好みの女性になれるように努力をしていたんだ。



 ――ドクンッ。


 あ。


 頭の中がグチャグチャに混ざり合う。


 ドクンッ。


 脳髄を電気が走り抜ける。


 体中が、ムズムズと擽ったくなって敏感だ♡


 ああ、これ。

 アレだ。あの記憶。


 6歳のボクを突然襲った性知識の衝撃。ボクは、悪夢を見ているんだと思った。白昼夢、そんな言葉は知らなかったけれど、きっとそんなようなものだと、思った。

 だって、ボクが晴彦さんにドキッてするたびに、それを切っ掛けにしたのか、えっちな記憶が映像として現実に重なって見えた。


 音も感触もない映像の世界。


 記憶の中のボクには、おちんちんが生えていた。


 それを晴彦さんの元カノさんの大事なところに押し当てている。元カノさんは正常位のあられもない体勢で晴彦さんを受け入れている。

 同性には見せられない表情だ。

 晴彦さんは身体が大きいから、元カノさんは恥ずかしさで死んじゃえそうなほどM字で股を開かされている。晴彦さんの指が、柔らかなフトモモを掴んで沈み込んでいる。無理矢理押さえ付けて開かないといけないくらい、晴彦さんの身体は大きいんだ。

 晴彦さんが、元カノさんの股にピッタリくっついて、そして右手をフトモモから離して、おっきな晴彦さんを握る。そそり立つおっきな晴彦さんは、お尻の方から肉に挟まれてクリトリスの上を飛び出て、まだまだ半分くらいあった。


 それが、ヌラヌラとテカテカと妖しい。


 晴彦さんは右手でおっきな晴彦さんを押し付けて、もっと肉に埋もれるようにしながら、腰を前後に振りはじめる。

 ストロークは長くて、そして緩急がついてる。きっと音を聞けたら、ヌチュッ……バチン! グチュ……バチン! ってピストンで肌がぶつかる音がしたと思う。リズムを掴んできのか、元カノさんの顔を見て、反応を窺う。

 元カノさんは、そのストロークごとに苦しいのから逃れたいように首を振る。

 でもそれは気持ち良くって喘いでいるだけ。

 おっきな晴彦さんがズルズルッてロングスパンで擦れる度に、おっきな晴彦さんの奴隷になる。


 だって、絶対気持ちいいもん。


 それがずっと続くかと思ったら、晴彦さんは下を、おっきな晴彦さんを見る。元カノさんが何かを口走る。

 そして、腰を大きく後ろに下げて、さらに手に力を入れていく。おっきな晴彦さんの先端が、肉の中に埋もれていく。


 どぷんっ。


 きっと音がするならそんな感じ。

 水面投げ入れた石が沈む瞬間の滑らかな液面。

 おまんこがおっきな晴彦さんを飲み込む瞬間、広げられた肉がおちんちんを包み込む。

 の穴に先っちょが半分入って、押し込むとまた肉がカリ首を包む。


 そして、音もなくヌルヌルと半分まで入っていく。


 でもここまで。

 顔を上げると、一層苦しそうな顔になった元カノさんがいて、腰を引くと一瞬、ホッとした表情を見せる。

 突けば苦しそうに、引けば少し解放される。

 その繰り返し。


 だった。


 ドクンッ!


 うひゃあっ♡


 ゾクゾクゾクッ♡


 水音が、嬌声が、吐息が、汗が、感触が、刺激が、反応が、匂いが、熱が、味が、劣情が、支配欲が、感情が、頭の中で叫んでた声が、願望が、全部が、結菜に入り込んで重なった♡


 昔は映像だけだったじゃんかあ♡

 どうしてかわかんないけど、でも、、、刺激、強すぎだよぉ♡


 背中がゾクゾクして止まんないっ♡


 あ、あ、あっ♡


 あーっ♡


 あーっ♡


 あ゛ーっ♡


 イ・ケ・な・いっ!!!!!!


 なんで!? だってせっかく忘れてたのに!

 こんな記憶ばっかでボクは昔から何が恥ずかしいかわかっちゃったから、今だって恥ずかしいことしてるって俯瞰で見えるくらいになっちゃったのになんで思い出すかな!?


 そわっ♡


「あっ♡」


 ~~~~っっっっ♡♡♡♡

 晴彦さぁんっ♡ いまギュッてしたらダメ♡

 あー♡ もー♡


 もー♡


 ねえボク生理中なんだけどっ!?

 わかっ


「あ♡ ……ったかい、です♡」

「寒かった?」


 きゅんきゅん♡

 クーラー効いてますからね♡

 寒いかもしれないんですよね♡


「ううん♡ そんなことないです♡ 晴彦さんはボクを抱きしめてて暑くないですか?」

「ちょうどいい。」


 もーっ♡♡♡

 カッコイイじゃんかばかぁ♡

 優しいけど嬉しいけど察して!?

 

「?」


 言えないしぃ♡


 ぎゅ……っ♡


「~~~~っっっっ♡♡♡♡」


 ねえ!? とりあえず抱きしめれば良いとか思ってる!?

 効果は抜群なんだけどっ♡♡♡


 晴彦さんが触るところが全部性感帯になっちゃう♡

 衣擦れが全部甘い痺れになってるよぉ♡


 あっ♡ ダメ♡

 背中弱いし耳も弱いし二の腕とかダメだし足も絡んでるのが気持ちいいし髪の毛もバカになりそうなくらい反応しちゃうじゃんかギュッて抱きしめられて動けないっていうかこの状態とかホントにキュン死にさせたいのって感じだしもうもうもうっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡


「はぁ、はぁ、はぁ……♡」

「大丈、夫……?」

「晴彦さぁんっ♡ ボクの口を、使って、ね♡ もうボクが大事にされてるの、いっぱい伝わってきたから今度はボクの番だよ晴彦さんっ♡」


 だって生理なんだもんっ!!!!

 気持ちいいの忘れるくらい激しく咽の奥を突いてよ晴彦さんっ♡♡♡♡



   *** ***



「結菜。おいで。」


 朝、確かに俺達の間には何かが通じたような気がした。こんな恥ずかしいこと考えちまうなんて、すっかり俺は青くなっちまった。

 全部、結菜が明け透けに何もかも俺に話してしまうから、その熱量に応えるためにっていうのと、もう一つ。

 俺は、何もかも話してしまう結菜をすっかり信用して、そして本当に好きになってしまった。


「いいんですか?」 


 結菜は一瞬、バスタオルでテントを張っている俺の一物を見て、尋ねている。曰く「先にフェラチオしなくていいのか?」と。


「いいからいいから。」


 って、俺は本当に思ってるし、ぎゅっと抱きしめる。

 これも独占欲、か。

 腕の中に捕らえている限り、結菜がどこにも行かないという安心感。

 結菜は危なっかしい。しっかりしているし、自分を持っているから流されるなんてこともないと思う。なのにどこか抜けている。

 バカはバカなりに、何も出来ないから何も引っ掛からないということもあるが、結菜はバカじゃない。何かが出来てしまうから、巧妙に隠された何かに引っ掛かってしまうような気がする。

 何かとは何だ、と聞かれてもわからないが、、、ああ、これが独占欲だ。

 そういうわけで、俺は結菜をより強く抱きしめてしまう。


「あっ♡」


 ……ん?

 なんでか、結菜が感じているときの喘ぎ声のようなものが聞こえた?

 空耳か?


「あ♡ ……ったかい、です♡」

「寒かった?」  


 モゾモゾと、結菜は身動ぎをする。

 しかも、なんだか結菜の体温が上がってきているような気もする。


 やっぱりこれは……結菜、発情している?


「ううん♡ そんなことないです♡ 晴彦さんはボクを抱きしめてて暑くないですか?」


 上擦って、取り繕っているのがバレバレの声音。


「ちょうどいい。」


 耳許で囁いてやると、身体を震わせている。

 体温がどんどん上がっている。

 吐息が漏れてしまうのを、我慢しようとする音が聞こえる。

 だから、俺はそんな結菜の変化に気づかないフリをする。


「?」


 そのくせ、結菜の身動ぎが楽しくて、また少しぎゅっと抱きしめた。


「~~~~っっっっ♡♡♡♡」


 声にならない嬌声

 結菜は浅く息をしながら、俺に発情しているのを隠している。

 どこを触っても、服が擦れただけでも結菜にとっては刺激が強いみたいだった。


 自惚れでなければ、今朝、俺は結菜の心に触れたような気がした。


 それを穢したいと思いながらも、大切にしたいと思ってセフレみたいに肉欲優先で、ベッドではすぐに咥えさせるような扱いだったのを全部やめた。


 今さら、面倒な手順で初心な女を一人口説くような行動。

 女性は快感までの過程で、快感のレベルが変わるらしい。

 だから、結菜を抱きしめてみたんだが、効きすぎだった。


「はぁ、はぁ、はぁ……♡」

「大丈、夫……?」


 結菜は口に出すのも憚られるくらい、出来上がっている。


「晴彦さぁんっ♡ ボクの口を、使って、ね♡ もうボクが大事にされてるの、いっぱい伝わってきたから今度はボクの番だよ晴彦さんっ♡」


 そんな、俺本位のことを恥ずかしげもなく口にする。

 それが結菜のペースだからだ。自分が発情しても俺に奉仕している状態なら、ある程度のところで踏みとどまれるという自信があるのだろう。

 だから、俺はそれを受け入れない方で結菜を楽しむことにする。


「いや、いいよ。」


 なんで? と問いた気な目線。

 それを無視して、俺は結菜の身体に触れていく。

 抱きしめるのを解いて、自由な右手で触れる。まだギプスがあるせいで野暮ったいのだが、お構いなしだ。


「へ? はうっ♡」


 結菜のおっぱいをブラウスの上から揉み拉く。

 結菜は過度とも思えるほどに反応して、揉むごとに甘い声を出す。


「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あ~っ♡」

「脱げ。」

「はぁいっ♡」


 やはり直接触りたい。

 俺は結菜がモゾモゾとブラウスのボタンをとっている間に、結菜のあごを触り、鎖骨を撫で、肩をなぞり、わき腹をくすぐり、下腹部をつつき、お尻を掴む。

 そのすべてで結菜は感じ、甘い声を上げては指を止めるものだから、俺は意地悪なことを囁く。

 すると耳でも感じるのか、ビクビクと震えだす。


「結菜、いうことも聞けないのか?」

「き、聞きます♡ ちゃんと聞きます♡」

「さっきから手が止まってばかりじゃないか?」

「ごめんなさい♡ ボク、あの、」

「言い訳を聞きたいんじゃないんだ。」

「はひぃ……♡」


 結菜のツボらしい。


 俺は、そうやって焦らして、何度も焦らして結菜が脱いでいくのを見ていた。

 見つめた。


「早く、脱げ。」

「は、はい♡」


 見ている。

 結菜は見られている。

 結菜は堪えられずに震える。


「見ちゃ、、、」

「ダメか?」

「指が震えちゃうんです♡ ボク、あの、ごめんなさい晴彦さん脱がせてくださいっ♡」


 俺はその訴えを、ちょっと考えるフリをしてまた焦らす。


「あ、あうぅ……♡」

「わかった。」


 そして、ブラウスのボタンをスルスルと外し、適当に引っ張って脱がせかけて、腕の半分のところでグチャっとまとめた。さながら、両手を拘束したみたいになっている。

 背中でブラウスが引っ掛かったまま。その意味するところを察したのか、結菜は明らかに喜んで、捕虜のようなポーズのまま、胸を張って俺の目の前に差し出した。


 当然、むしゃぶりつくしかない。

 早速とばかりにブラも持ち上げてブラウスと一緒のところでまとめて胸を露出させる。

 そして、俺は手と口で結菜の双丘を、ベタベタに穢し尽くした。


 結菜はされるままだった。

 ずっと、吐息のような喘ぎ声を上げて、堪えるように身体を震わせる。


「んく♡ んくっ♡」


 目をギュッと瞑って、飲み込むように堪えている。

 目を瞑るなんて、余裕じゃないか。


「んっ♡ ……んぅ?」


 結菜は期待していた刺激がなくて、不思議そうな顔をする、瞬間、俺は結菜の背筋を上から下まで撫でてやった。


「ひぁあああっっ!!??」


 結菜は背中を反らして、おっぱいから体当たりをかましてくる。

 そうなるのは予想済みだったから、やってきた乳首を甘噛みする。


「ぃうっ!? うっ♡ あはっ♡」


 もはや、声として成立しているのかどうかもわからない余裕の無い嬌声


 結菜、どこへ逃げる気なんだ?


 俺は、あっちへ行こうと藻掻いた結菜を引っ張って連れ戻す。


「あ。あ♡ h♡」


 結菜の瞳は、期待と不安、少し恐怖を滲ませたようだった。

 快感がコントロールできなくて、怖いんだろ?


 だけどな?

 AVで言うところの連続アクメなんて、こんなのの比じゃないだろ?

 結菜、お前まだ一回もイッてないじゃないか。

 じゃあ、まだまだ大丈夫じゃんか。


 俺は、次の獲物を目指して結菜の脚を持ち上げる。


「え、え♡ え?」


 少し落ち着いたのか俺を探すが近くにいなくて、結菜の手の平は宙をニギニギと掴めないで彷徨う。

 俺は、結菜の膝を立てて、ひざ小僧にキスをした。


「あひっ♡」


 どうしてか、まるで全身のどこもかしこも性感帯にでもなったかのような動き。

 

 ああ、結菜。


 足を引っ込めようとするから変な姿勢になって、ゴワゴワしているパンツが丸見えだ。股の奥で、羽根がヒラヒラしていた。


 足を掴んで持ち上げる。そのまま結菜の方へ倒したら、すんなり全部曲げられた。ずいぶん柔らかな股関節だ。

 そんなことはどうでもよくて、そのままひざ裏からお尻の方まで、裏ももを指でなぞった。


「ひぁぁ……っ♡」


 結菜に余裕はないようだ。


 全身、どこを触っても掴んでも、何をしても、今は快感になるのか、あられもない声を上げて、結菜は感じている。


 でも、それが段々弱くなっているのに気づいた。

 おいおい、苛めてほしいんじゃなかったのかよ?


 ……さすがに、疲れるか。

 きっとイケそうでイケないところをずっと行ったり来たりしているのだろう。結菜としてはイキたいから、足や身体に無駄に力を入れて頑張ったけど、それでもダメだった。

 そんなオチか。


 なんでそんな状態になったのか、そんなことはどうでもよくて、唯々、俺に都合の良い状態だった。


 足を投げ出して、捲れたスカートがエロかった。


 そういえば、まだ首とか、喉とか責めてないな。

 うん、放っておくのは勿体ない。


 俺は、グッタリしはじめた結菜の首許、鎖骨の窪みより少し上辺りに吸い付いた。

 考えたら、キスマークの一つも付けてなかった。


「はぁぁぅぅっ♡♡」


 冬服になって、隠すことができるようになったんだから、どうせ2~3日で消えるんだし、と、結菜が俺の所有物である印を付ける。


 これでいい。


「はぁーっ♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡」


 結菜は喘ぐこともできないのか、胸を上下させて、すっかりグッタリしている。

 しているが、俺は許さない。


 我慢して放置された俺の一物は、急かすようにヒクヒクと主張している。

 それで結菜の頬をペチペチ叩いて起こす。


「ほら、今度はこっちだ。」


 さすがに若いのか回復は早く、結菜はモゾモゾと動きはじめる。

 ノロノロとした手つきで、一物を握ろうと、、、そうか、いつの間にか、結菜の腕からブラウスとかが無くなっていた。

 俺は、結菜が咥えやすいように頭を持って誘導してやる。


「好きなように絞れよ。」


 ベッドの上で大の字になった俺の股の間に結菜は収まって、一心不乱に首を振っていた。

 驚いた。今まであまり使っていなかった手を駆使した、手コキフェラだった。

 先っちょからカリ首まで、丁寧に吸い付いて、舌を器用に蠢かして刺激する。


 それが、今までで一番上手いんだ。


 結菜はどんどんエロいことが上手くなっていく。

 イラマチオして、フェラをさせて、フェラを自分からするようになって、俺の劣情を煽るようになって、パイズリを覚えて、そして手コキフェラになった。

 口以外の指の動きも、適当に竿をしごくだけじゃない。片手は唇にくっつけて、頭と連動しているが、もう片方は玉々を揉んだり、裏筋やアリの門渡りをなぞったり、肛門を撫でたりする。

 変なところを刺激され、びっくりするやら気持ちいいやらで、俺も楽しんでいる。


 しかも結菜は、ずっと俺のことを上目遣いで見上げて、目が合うとにっこりと目で笑う。


 そんな感動的に上手いフェラチオに、俺は抗いきれずにいつもよりずっと早く射精した。


「ん♡ んっ♡ んん~~~~っっっっ♡♡♡♡♡♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」


 結菜は、俺の一物が脈動するごとに「んっ♡」と喉を鳴らした。


「んっ♡ ……んん♡ んーっ♡ ……ゴクン♡ はぁ♡ はぁ♡ はぁ♡」


 そして、うっとりした顔で続けた。


「美味しかったよ♡ 晴彦さんっ♡」


 ヤバい、超可愛い。

 もうすでに俺の愚息は2回戦を早くしろ、とせがんでいる。 

 さて、今夜は何度結菜に飲ませることになるのやら。








~to be continued~